Ｚ「あるなどといった覚えはないのですが、ないでしょうね」

Ａ「なぜそう思うんすか？　せめて一作品くらいはカクヨム応募形式の作品から選ぼうという力学が働くのではないか、と勘ぐっているように聞こえましたが」

Ｚ「耳というか、そちらの心持ちのせいですよ」

Ａ「でも“あったらいいな。あるならば枠を狙ってカクヨムでしかできない仕掛けをしよう”とか企んでいましたよね」

Ｚ「うーん、そこは難しいところです」

Ａ「難しくないす、全然。イエスかノーで答えられる質問ですけど」

Ｚ「まずはカクヨム枠的なものはない、としたことについて答えましょう」

Ａ「ほう、話をそらす」

Ｚ「ないと思ったのは、もしそんなものがあったならば公正な審査ではないと感じたからです。〆切前日に到着しようが当日に到着しようが、宛先の字が達筆だろうが金釘流だろうが、ウェブ応募だろうが郵送応募だろうが、原稿の中身そのもののよしあしでジャッジする。そういうものでしょう」

Ａ「これでもし次回からカクヨム応募から必ず一作品は一次通過させますってなったら、大恥かきますけど」

Ｚ「大賞とは別にカクヨム賞が用意されているのですから、カクヨムで盛り上げたいなら、この仕組みを活用すればいいんですよ」

Ａ「なんか言いたいことを隠していそうな気もしますけど、そういうことにしておきますか」

Ｚ「あ、じゃあ一つだけ」

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