40

 本編を再開する前に今回は、定期の注意喚起からです。

 〆切まであと40日です。

 では、続きをどうぞ。



Z「スピルバーグだからこそ応用可能な気がしなくも……」

A「映画から学んでください」

Z「“ジュラシック・パーク”は原作を読んでいるんですよ。パークからワールドになるほどの大ヒットシリーズになったこともあり、たぶん、少数派だと思うんですけど、小説を先に読んでいるんです」

A「一時期、マイケル・クライトンって流行ってましたもんね。早川文庫の白い表紙のシリーズでしたっけ」

Z「あれはSFになるんですか?」

A「ホラーってなに?の次はSFとはなんぞ?ですか」

Z「いや、恥ずかしながら、ほぼ通ってきていないんですよ」

A「SFとはなにか論みたいなのは、公開される場でやりたくないんですよ。なかにはうるさい人もいるので」

Z「本格ミステリとはなにか、みたいなことですかね。思い入れが強すぎて面倒なことになっちゃう人ってどのジャンルにもいますよ」

A「気をつけてくださいね。“あれのどこが本格なんだ! 教えてやろう! いいか、本格というのはだな~”みたいなお説教やっちゃダメですからね」

Z「映画の“ジュラシック・パーク”だと最大の魅力はCGですか、VFXですか、そういう特殊技術を使って絶滅した恐竜が蘇って現代の世界で動き回るのを見られるところだと思うんです」

A「ですね、と返すと話の筋はどうでもいいのかってことにもなりかねませんけど」

Z「小説だと直接“見る”ことはできないんですよね。活字を元におのおのの脳内で恐竜を想像するしかない。それは小説のいい点でもありネックでもある」

A「人間の想像力と特殊撮影技術の対決みたいなところすかね。小説のいいところは、VFXを駆使するお金のない人でも、想像力でVFXに勝てるかもしれないところ」

Z「怖さの源泉って、どうなるんだろうっていう可能性というか不確実性にもてあそばれることな気がするんです」

A「おや、ホラーについてお説教ですか。そんな暇あれば原稿進めてほしいんですけど」

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