45

Z「だからホラーを知らないんですって」

A「よく“SAW”見れましたね。あれ、血も出るし、残酷描写あるし、グロいですよ。“リング”も怖いですけど、暴力的な残酷さみたいなものはないですからね」

Z「日本と海外の違いなんですかね。今みたいにサブスクで映画見放題みたいなシステムだったら絶対に途中でやめてます。あれはレンタルビデオ店で借りてきたから、仕方なく最後まで観るしかなかったんです」

A「なるほど。もしかしたらサブスクの普及はホラーを衰退させるかもしれないのか、面白い」

Z「話戻してホラーのつくり方ですけど、一度、安心させるというか、油断させることで、ビックリを倍増させるみたいなのは感じました。これはミステリでもどんでん返しとか、二重底の真相みたいな形でやるんですけど。手がかりをもとにした論理的な回答というものを無視できるから、ホラーのほうがより自由度が高いと感じました。このへんに横溝賞で世に出る意義みたいなものを感じます」

A「というと?」

Z「横溝賞、横溝賞って言っていますけど、今は正式には“横溝正史ミステリ&ホラー大賞”なんですね。軽くネットで調べただけなんであれですが、横溝正史賞は20回までで21回からは名称が横溝正史ミステリ大賞に変わっているんです」

A「ミステリとついたのは途中からなんでね。へぇ」

Z「で、39回からは日本ホラー小説大賞との統合により、今の名前になったんです」

A「で、横溝賞でデビューする意義とは?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る