50・49・48
前回の続きに行く前に、書いておきます。
「もう残り48日だぞーーーーーー!」
では、続きです。
A「映画は観てないんですよね」
Z「それが観ているんです。ミステリとして凄いよ、と聞いていて」
A「あぁラストですね」
Z「いや、あそこは実はそんなに。ミステリマニアは疑うでしょ」
内容に踏み込むやり取りなのでカット
Z「映画を観ているので、小説にするとどうなるのかな、と気になりまして」
A「なにかヒントはありましたか」
Z「記述のフェアさを保つ難しさですかね。映像って、究極の客観描写というか、活字で表現するほうが逆に意味が狭まる場合があるんです」
A「もしかして、それはアレのことですか」
Z「はい、アレを二人は○○と思っていて、映画を観るほう○○だと思っている。でも、それは勘違いで、だから、物語の二人以上に観ている人間が驚くわけです」
A「ノベライズではどう処理しているんですか」
Z「はっきり○○と書いてある箇所があって、おや、となりました。でも、各章に
視点人物の名前が記載されていて、確かにその人物の認識のなかでは○○なのでセーフかな、と。後半、別の箇所では○○と書いていないんです。だから、ノベライズを担当した人もそのへんはきちんと認識して書き分けていたんだと思います」
A「SAWって活字で読んで怖いんですか」
Z「気持ち悪いというか、気色悪いですかね。でも、あれか、映像のほうが気持ち悪いというか見るに耐えないというか」
A「見るに絶えないというのは、あの手の作品には褒め言葉では」
Z「受け手のこちらはああいうのダメなだけなので、見るに耐えないは失言でした」
A「映像での驚かせ方と、小説での驚かせ方はまた違う気がしますけど」
Z「あぁでも、エクストリームな方向に振って驚かせて、陰でニヤニヤしている性格の悪さみたいなのは、ミステリ作家もよくやっているなぁ、と」
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