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Z「文章で怖がらせるのって無r……難しくないですか」

A「無って変換してからrのキーだけ押してエンターキー叩いて、文章作法通り三点リーダを二つ重ねてから難しいって打つほうがむずくないですか」

Z「無理ですよ、怖い文章ってそんなに触れてないですし」

A「映像はもっと触ってないですよね」

Z「だって怖いじゃないですか。ダメなんですよ、怖いの」

A「あまり豊かな人生を送っているとは思えませんな。食わず嫌いはあかんですよ」

Z「あんなんに栄養があってたまるか、ですよ。心拍数あがってカロリー消費するだけじゃないですか」

A「怖いけど、なんか悲しいとか。そういう怖さだけでない部分を描くのがホラーの肝です。化けて出ずにはいられないほどの愛情とか」

Z「愛しているのならば、化けて出てこなくてほしいです。化ける必要あります? むしろ、それは愛ではない気が」

A「そういう珍味というかゲテモノというか、異形な愛情を描くんです」

Z「普通に枝豆をください。第三のビールにも枝豆はあう」

A「そんなド定番は小説では商品にならんのですよ」

Z「え、恋愛小説にはなる気が」

A「あなたが書きたいのは恋愛ものですか」

Z「本格ミステリ」

A「質問をまちがえました。今、書くべきなのは?」

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