6.ミシオネール Ⅱ

守護者ガーディアンのゴーレムを倒し、一息ついた途端に今度は悲鳴・怒声。忙しい日よね、まったく。


女性の声も混じってる。村人?


カスパール「この声知ってる気がする」


アンバー・ホップ「うんうん」


ドンキィ「知ってそう」


GM「判定前から、当てるのはやめて(笑)」


レーゼルの友達だ。あのツインテールの魔術師。


腰にある細身の剣レイピアを確かめる。


後ろに続く仲間を確認しつつ、全力で走る。


状況を把握して、判断しなきゃ。

最悪撤退になりかねない。

その時、全員一緒だと危険だ。


犠牲は私だけでいい。


森を抜ける、開けた場所。空にはトカゲに蝙蝠の羽根の生えた蛮族が10体?


(石を抱えてる。下に落としてるの?)


地面に大きく空いた不自然な穴。折れた材木や、枯れ葉。

落とし穴か。中にいるのはきっと人・・・。


女性の声「キャー!」


男性の声「うおぉ、キッカ!大丈夫か!?」


男性の声「く・・・足がぬかるんでいて、身動きが・・・」


男性の声「キッカ、おい!!返事をしろ!!いま回復魔法をかけてやるからな!!」


ミシオネール「やばい、早く助けなきゃ」


その時、蛮族の一体が私たちの前に降り立った。


首からは鳥の羽や、野ネズミの骸骨で作った不気味なアクセサリ。

捻じれた木の杖の先端には、鹿の角が括り付けられている。

(魔法を使う?)


GM「みんなが追いつきました。アンバーは蛮族がなんて言ってるかわかります」


蛮族「マダ 仲間ガ イタカ」


蛮族「穴二イル ヤツ ヨリ 弱ソウダ」


蛮族「私 一人デ 殺シテ ヤロウ・・・」


GM「と言いながら、首飾りの石を引きちぎって投げつけます」


GM「ずもももん!と煙が立ち上がり、黒い人影が3体現れました」


ドンキィ「増えた(笑)」


アンバー・ホップ「一人じゃないのか?(笑)」


GM「言ってることと、やってることがめちゃくちゃな蛮族との対決!!」


GM「ボス戦です!!」


・戦闘準備はお互いなし。

・魔物知識判定では、アンバーがキチンとセージのお仕事をしてくれます。


GM「ルルブ1、p441のフーグルマンサー(剣の欠片4つで強化)と、サプリのモンストラスロアからガストルークを借りてきました(p142)」


アンバー・ホップ「あいつの魔法は自分より強力だよ、気を付けて・・・」


ドンキィ「ダメージ大きそうだな、今回は俺も最初から前に出るよ」


GM「先制値判定は・・・皆さんが成功!!全員後衛ですね。では戦闘スタート!!」


・カスパールのクリティカルバレットが炸裂し、ガストルークは2体倒されます。

・フーグルマンサーは、軽装のミシオネールに狙いを定めたようですね。リープスラッシュをドキドキしながら唱えます(←ドキドキしているのはGMですw)


アンバー・ホップ「ミシオ、右!!意識を集中して」


気配は感じない。横目で見ると半透明の三日月?

ギロチンの刃を連想させるは、初めて見たが危険だとすぐにわかった。

刃の向きから軌道を読み体をそらすが、

(かわせた!?)

戦士が振るう武器ではない、魔法なのだ。


あっという間に向きを変えた魔法の刃は、私の肩から肘までを切り裂く!!


GM「(コロコロ・・・)9点ダメージ!!」


ミシオネール「いっ・・たい!!」


ドンキィ「よし、俺がすぐ治すからな!?キュアーウーンズをミシオに!!」


笑うと白い歯が見える太陽神ティダン(GM)「お、みんな熱く頑張ってるな!?怪我には唾でもつけとけ!!」


ドンキィ「(笑)・・・8点治った!!」


ミシオ「結構治った(笑)」


・カスパールが、乱戦エリアの最後のガストルークにとどめを刺します。


ミシオ「敵陣後衛に移動して、フーグルマンサーに必殺攻撃!!」


アンバー・ホップ「エネルギーボルトも射程が長いので届くんですね?撃ちます!!」


目の前のガスの魔物がいなくなり、私もフーグルマンサーに切りかかる。

その後、さらに2度も刃の魔法に切り裂かれるも、何とか蛮族の首領を倒すことが出来た。


ミシオネール「魔法、痛いなあ・・・」


ドキドキのGM(良かった、クリティカルしなくて・・・・)


アンバーが意識を集中しろと言ったが、コツがつかめなかった。

幸い、の3人とも魔法が使える。


今度、色々聞いてみるの良いのかもしれない。


(・・・ん?)


仲間・・・か。


カスパール(血だらけで、にやけてる・・・まずいな、早く手当てをせねば)

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