第13話 美葉×ピーク後のカフェテリア

「わぁ……」

陸兎りくと先輩に連れられていったカフェテリアはお昼とはまた違う雰囲気が出ていた。

辺りを見回しながら歩いていると

「ここがお気に入りの席なんだ」

入り口から窓側に進み、突き当たった所の席で陸兎りくと先輩はそう言った。

確かにここの席は日が当たっていてあたたかい。

御日様a n g e lみたいな陸兎りくと先輩にはぴったりだと思った。

「何食べる?」

唐突に聞かれて、何も考えていなくて固まっていると

「おすすめでよかったら買ってこようか?」

と聞かれたので

「何でもいいので…良ければ………」

となんか戸惑いつつゆっくり言ったみたいな口調になってしまった。

ゆっくり顔を上げると陸兎りくと先輩はもう買いに行ったらしくその場に居なく、少しほっとした。

お茶を飲みながら待っているとグラタンとうどん、あとなぜか紙皿に乗せられているチョコブラウニーとが運ばれてきた。

「えぇ??」

こらえていたのに驚きが上手く隠せず、思わず口から出てしまった。

あたふたしている私を見た陸兎りくと先輩は

「グラタンとうどん、どっちがいい?」

と聞いてきた。

起き起きグラタン食べるというのも微妙ではだったので

「うどんがいいです……」

しっかり伝えなきゃなはずなのに陸兎りくと先輩の前だとやっぱりもごってしまう。

「ブラウニーは部室から持ってきたから……

 きっと美味しいから食べてみて」

寝起きで寝ぼけている私にそう言われても困るんですが......

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