第11話 美葉×お昼のチョコカフェ部

あっ……… えっここは⁇ 

ベッドっぽいし、保健室??

と思っていると

「あっ美葉みはちゃん起きたんだ‼︎

  急に倒れたけど大丈夫?」

陸兎りくと先輩に声をかけられたものの、あまりにも先輩の顔が近すぎて

「だ.......だいっじょうぶです......」

というぎこちない変な返事になってしまった。

それもそれで心配になったが、やっぱりどこにいるのか不思議に思い、ゆっくり起き上がって見てみるとそこは見た事のある光景があり、

「えっ?! ここ部室??」

思わず叫んでしまった。

すると陸兎りくと先輩は

「そう。 ここチョコカフェ部の部室のベッドだよ!

  寝ずに作業して倒れることあるから無いとねって。

  コンクール前とか寝れないし仕方ないけど」

えぇー、知らなかった。

寝ずに作業とか凄いし、先輩がたはやっぱり尊敬出来る。

「あれ。そういえば陸兎りくと先輩...授業は無いんですか?」

時計を見るともう13時10分。

3限は始まってしまっているはず。

私のせいで陸兎りくと先輩が単位取れなかったらどうしよう。

と心配していると

「授業は蕗々るる

  体調不良の子の付き添いしているからいない

     って言っておいてって頼んだし.......。

  諸事情あれば特単で取れるから大丈夫だよ。」

と言って貰えて少し嬉しくなった。

「でも……特単ってなんですか??」

と聞くと

「特単って言うのは

  部活とかで授業出れなかったーとか、

  保健室などで付き添いしてたーとか。

  何かしらの事情がある時の欠席のことで

  後で証明書を書けば単位は貰えるんだよ。」

と教えてくれた。

へぇー、そんな単位の取り方があるのは知らなかった。

あっ!! ということは.......

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