第3話 美葉×"チョコカフェ部"

部名入りエプロンワンピを着せられ、

部室のドアを開けられて、半強制的に部室に入ると

「「おはよーございまーす」」

数名の先輩にそう言われたので私も一応

「おはようございます……」

と言っておくと

陸兎りくとに連れて来られた新入り~? 何年なの~?あっチョコ好き??」

と言われてしまい結局口もごってしまった。

先輩の名前"陸兎りくと"って言うんだ……

部室の中は調理台が7つあり、広くて、どこからでも甘くて良い匂いがした。

大好きな甘いチョコの匂い。

思わず『わぁ~‼︎』と言いたくなったが我慢した。すると斜め前から

「新歓まだ先だよ‼︎ 陸兎りくと何やってるの………」

という声がした。

『この人が部長さん??』と言いたくなった私の方をちらっと見て、その先輩は

「こんにちは~! チョコカフェ部部長で"藍華あいは"と言います☺︎」

えっ………あっ……藍華あいは先輩!? 私より凄い可愛い名前だと思った。

「名前なんて言うの??」

えっ私なんかが言って良いのか??となったが、ここは礼儀として

美葉みはと言います彡」

と言った。噛まずに言えた……とほっとしていると、藍華先輩に

「"美葉みは"ちゃん ね。 入部希望?」

もちろん私は

「前からこの学校のチョコカフェ部に憧れていました なので入部希望です☺︎」

と伝えておいた。するとドアの方から、

「へぇー そう思っていただけて光栄です! 入学式は良いの?」

と言う声がした。

しまった。 束の間忘れていた入学式とスピーチどうしよう…………

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る