ちょっと切ないラブコメディ。いや恋愛小説ですね。KACのテーマ『本屋』紙の本を連想するのは普通ですが、一捻り出来るのが作者様の真骨頂です。本も愛も『手』に取りたい、真っ直ぐで純情な主人公が良き。付喪神も彼だから心を開いたのでしょうね。互いを求める中、避けられぬ別れが切ない。叶うことなら二人並んで夜の空へ……そんなロマンチックなセリフを言いたくなるラストでした。掌編ですがしっかり心に残る良作です。是非是非~