第2話 Love at first sight
□Side-A1
一目
この辺では見たことがない、洗練された美しい女性だった。年はぼくと同年代か、そのやや下か。麦色のレディースハットをやや斜めにかぶり、真っ白なスカーフを首に巻いている。厚底ブーツというのか?おしゃれな黒いブーツが、形の良い両足を包んでいる。最近海や山にでも行って遊んできたのだろうか?顔や手足はやや日焼けしているように見える。いや、実際はそうでなくて、外回りの多い仕事、例えば保険の外交員とか、自社製品をPRして回る営業ウーマンとかかも知れない。いずれにせよ、カカオ90%の板チョコを連想させる美しい褐色の肌は、彼女によく似合っていて、ぼくが一目惚れするのも、極めて自然なことであった。
■Side-B1
一目惚れだったと思う。コンビニの駐車場で、彼女と初めて出会ったあの日。今も鮮明に思い出す。
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