ストーカー

第1話 Prologue

　いわゆるストーカーというのは、社会の底辺でうごめいている、一部の限られた変態だけがやるものと思っていた。でも違うらしい。なぜなら、ぼくは今、明らかにストーカー行為を行っているからである。前方に走る白い車を尾行している・・・おっと危ない。対象が左折した。ぼくも急いで右手でウインカーを操作し、ハンドルを左に切る。