第四十二話 「出会い」
「(・・・・)」
"犯人はイ"
「(そして....)」
外から聞こえて来るイの口振りを聞けば、
どうやらイは事務所内での
自分の立場の確保を狙って、
競争相手である自分の事を蹴落とす為
自分を犯人に仕立て上げようとしている様だ
「(・・・・だが...)」
"それにしてもおかしい"
「(....別に、俺が事務所内である程度の
立場の人間だからと言って
何も俺が次の事務所の代表になるとか、
そんな事が約束されてる程俺は事務所内で
立場がある訳じゃない...)」
【・・・鮎人、少しこっちの仕事
手伝ってくれないか!】
【あ、ああ】
【悪いな・・・・】
「(・・・・)」
それに普段のイの態度を見ても何となく分かるが、
イが自分に以前から強い殺意の様な
感情を持っていたとは考えられない
「(だったら―――...)ッ!?」
"ギィィィイイイイイイイ....
「(――――!?)」
椅子の上に座りながら鮎人が
イ、そして事件の事について考えていると
「・・・鮎人...」
「お、お前―――っ....
"ギィィイイイイイイイイイイイ....."
鍵が掛けられていた筈のカードルームの扉が
ゆっくりと開き出し、そこから一人の"女"が
鮎人の前に姿を現す!
「―――鮎人....平気?」
「あ、あ――――っ!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます