第五話 「事件」
「部屋はどこだっ!」
「わ、分かんないよ――――!
でも、多分ここの上の、
三階の角部屋とかだと思う―――」
「(一体何人死ぬんだ―――!)」
"カンッ! カンッ! カンッ! カンッ!"
「あ、鮎人さんっ!」
「・・・・!」
鮎人は、部屋を飛び出し夜の照明が灯る
オーシャニアクルーズの絨毯が敷かれた通路を
服も着替えず、乱れた衣服で走り抜けると
すぐ側にある階段を革靴の音を響かせながら
勢いよく駆けて行く!
「(三階だったら、この上――――!)」
"カンッ! カンッ! カンッ! カンッ!
「あ、鮎人さん――――!」
「(また、事件か―――!)」
"カンッ カンッ カンッ カンッ!"
鮎人は階段を上り終えると、階段から
一番離れた場所にある船室がいくつも並べられた
角の部屋まで勢いよく駆けて行く!
「(今度は、誰が――――!)」
"カンッ! カンッ! カンッ! カンッ―――
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