水神と主

水「人間からの贈り物なんて、久々だね。」

ある水神のもとに手紙が一通。

「過去抱え未来で笑う

貴方の気が向くならば『彼岸花の世界へ』

招待状を持ち、書いてある場所に行けば必ず未来が訪れる」

招待状。

 物好きがいたものだ。生き物が寄り付かなくなったこの場所に招待状をおくるなんて。

久々に遠出をしよう。


不思議な空間に心が踊った。少女が一言「招待状」と呟く。招待状を少女に渡すと

少「過去抱え未来で笑う覚悟はある?」

水「過去抱え未来で笑う。そこで未来を見つけたい。」

少しの沈黙の後に

少「彼岸花の世界へようこそ。」

少女は笑ったあと

「未来で出会う宝物に。」と、招待状を一通を渡した。


少女に教えてもらった場所に行くと、本当に屋敷があり家具などが一式揃っていた。


主「龍!龍ではないか!」

龍「主?君がこの世界の主だったのか。」

聞き覚えのある声に、顔をあげるとそこには古い友人が。

数年ぶりに会う友人は全く変わっていないことに少し安心した。

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