第7話 決意

「えっと···」

「······」


すぅー、気まずい···どうしよう、とりあえず

何も無かったかのように振舞おう!


「それじゃあ持っていこうか!」

「はい、」


どうしよう···この反応は脈アリなのか脈ナシなのか分かんない!あぁーどうすりゃいいんだ!


「視聴覚室ってここで合ってましたよね?」

「え!あ···会ってたはずだよ」

「なら、早くこの荷物を置いて帰りましょうか」

「そ、そうだね」


俺明らかに挙動不審になってないか?


「そうだ!名塚さん」

「何ですか?」

「好きな食べ物は何ですか!」

「す、好きな食べ物ですか?んぅ〜パフェですかね!」

「パフェが好きなんだ〜、そうだ!なら良かったらなんだけど···今度彰と美凪で駅前のカフェに行くんだ!そこに一緒に来ない?」

「行きたいです!」

「そっか!なら今週の土曜日に12時に駅で集合しよう」

「はい!」


よし!なんとか名塚さんを誘えたぞ!まぁ、そんな予定ないけどあの二人なら理解して合わせてくれるだろう···とりあえず明日話しておくか


◇◇◇

(次の日)

「てことだから土曜日に俺に付き合ってくれ!」

「なるほどな〜俺に任せとけ!」

「任せて!」


なんでこいつら悪い顔してるんだ?


(彰)

こんなのやってくれって言ってるようなもんだろ!


(美凪)

ちゃんと任せてね!晴


◇◇◇

(土曜日)

「12時集合なのに集まってるのは俺と名塚さんだけか?」

「そ、そうだね、あの二人が遅れるなんて珍しいよね!学校はいつも余裕を持ってきてるのに」

(プルルルル)

「彰からだ」 「私は美凪からだ」

『今日用事が出来て行けなくなった!』


やると思った!お前らーーー!!


ps:晴頑張れよ!


あいつらふざけやがって


「えっとー、行きましょうか速野さん」

「そ、そうだね」


まぁーこうなったら気合を入れるしかないな!


「名塚さん!」

「なんですか?」

「もし良かったらなんだけど···下の名前で呼んでくれないかな、速野さんだと呼びずらいでしょ?」

「えっ!そ、それなら私のことも由衣って呼んでください!」

「えっと、由衣さん···」

「晴さん···」


下の名前で呼んだだけなのにめちゃくちゃ体が熱くなる!こんなに今日暑かったか?


「行きましょうか···晴さん」

「そ、そうだね···由衣さん」


◇◇◇

結局、あれから緊張であんまり喋れなかったけど···仲良くなることは出来たはず!だから······

告白···してもいいのか?まだ俺は由衣さんの事をあまり知れてはいないけど、これからの事は告白が成功してからでもいいはずだ!だって、後悔するよりかは告白した方が何倍もマシだからな!


俺は明日、由衣さんに告白する!

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