第5話 これは進展と言っていいのでは!
昼食の時間から気づけばもう帰りの時間になっていた。まぁ、仕方ないよな···だって名塚さんのラインをゲット出来たんだ!(追加は即したんだがな)
「今日の晴はいつもの何倍も元気そうだったな」
「まぁな」
当たり前だろ、好きな人のラインをゲット出来たんだからな!
「今日は一緒に帰るか?」
「そうだな、一緒に帰るか!」
「じゃあ、帰りにカラオケかゲーセンか行かねぇーか?」
「悪い、今日は行けないんだよな」
「あぁーそういうことか(ニヤニヤ)」
「何だよ」
「いや、何でもねーよ」
「ほら!帰るぞ」
「おう!」
まったく、ホントに勘が鋭いよな···それにしても、帰ったらどんなラインを送ればいいんだ!
「おーい、晴?もう家の前だぞ!」
「えっ!」
「お前ずっと話しかけてたのに上の空みたいに
反応なかったぞ」
「あー、悪い···考え事しててな」
「まぁ、いいよ···また明日な!」
「また明日な!」
マジで彰には悪いことしたな、今度なんか奢るしかないな···
「ただいまー」
「おかえり」
今返事を返したのは俺の母親の速野 桜(はやの さくら)という、まぁ反抗期を理由に最近はあまり話せていない。
「ちゃんと弁当出しなさいよね」
「もう出してるよ」
といつものやりとりは置いといて、問題のこれだ···一体どんなラインを送ればいいんだよぉ!
まずは無難によろしくねか?それとも少しひねってこんにちはか? 迷った結果の答えは!
晴:今年一緒のクラスだから仲良くしようね!
由衣:はい!こちらこそ!!
即返信が来たよ!どうする···これは直ぐに見た方がいいのか、それとも少し間を開けて見るのがいいのか、どっちなんだ! て、もう押しちゃってたよ···
晴:学校にはもう慣れたかな?
ヤバい、なんか俺めっちゃ上から目線の返信してないか!取り消さないと···て、もう既読ついちゃったよ
由衣:おかげさまで今は楽しいです!
晴:それなら良かったよ!
すぅー、もう会話終了したよ!どうしよう!
こっから先伸ばす方法が思いつかないよ! て、メッセージが来た?
由衣:速野さんは好きなものとかあるんですか?
晴:特別好きなものはないけど、アニメとか読書、運動なんかは好きだよ
由衣:すごいですね!!!私運動とか苦手で···
由衣:読書といえばどんな本読んでるんですか?
なるほど、運動が苦手と···
晴:好きなジャンルで言ったらミステリーとか
好きだよ!
由衣:ミステリー私も好きです!
晴:ホント!一緒だね!
由衣:はい!!
晴:これから俺晩ご飯だから、じゃあまた明日!
由衣:また明日!!
ふぅー、なんとか一区切り会話が出来たな···
それにしても、好きな人との会話って難しいんだよな···なんか色々考えちゃって結果失敗するしな、いや!今はそんなことかん考えずに少し仲が進展できたことの方が大事だな!
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