第4話 女神降臨?
大失敗を終えた俺は、午前中の授業に全く集中できなかった···
(キーンコーンカーンコーン)
「一緒に食べようぜ!晴」
「もう昼飯の時間かよ」
「ん?そんなに早く感じたのか今日の授業?」
「いいや、なんでもないよ」
「そっか!じゃあ食うか」
「ちょっと···待ちなさいよあんたら」
「ん?居たのか、美凪?」
「今来きたわよ」
今呼んだ美凪というのは、幼稚園の頃からの幼なじみで茅野 美凪(かやの みな)という、見るからに周りの男子の嫉妬を買いそうなほど整った顔と運動センス、出るとこはちゃんと出ている体、全部を持ち合わせている完璧美少女だ
「一緒に食べるって約束してたわよね、晴」
「すみませんでした!美凪さん」
「瀬野君もよ!」
「すみませんでした!」
「まったく、それで!なんで晴は昼食の時間まで早く感じたの?」
「男には言えない事情というものがあるんだよ」
「ふーん、まぁいいけど」
「それよりも早く食べようぜ」
「すまん、彰」
待てよ、そういえば!名塚さんはいつも1人で昼食を食べていたよな、これは一緒に食べて仲を深めるチャンスなんじゃないか?
「ごめんね、瀬野君」
「なぁ、美凪?」
「どうしたの?」
「名塚さんっていつも1人で昼食食べてたよな」
「確かに言われてみればね、」
「一緒に食べられないか誘ってみないか?」
「私は別にいいけど、晴にしては珍しい気がする」
「たまにはな」
「ふーん、じゃあ誘ってくる」
「ちょっと待て、俺への許可は?」
『いる?』
「はぁ、いいよ」
よし、これで合法的に名塚さんと昼食を食べることが出来る、ナイス俺!
「名塚さん、もし良かったら私たちと一緒に昼食を食べない?」
「いいんですか?」
「もちろん!」
「じゃあ、お願いします!」
「えっと、名塚さんじゃ呼びにくいから下の名前で呼んでもいい?」
「いいですよ! あ、私の名前は名塚由衣です」
「私は茅野美凪っていうの美凪って呼んでね!」
「こちらこそ!由衣って呼んでください!」
「良かったらラインとか交換しない?」
「もちろんです!」
こんな綺麗な人なのに気ずかいも出来るなんて凄いなぁー美凪さん
「で、なんでそんなに仲良くなってるんだ美凪」
「同性同士は仲良くなるのに時間なんてかからないの、ね!由衣」
「はい!そうです」
なんでこんなに仲良くなれてるの美凪は?有り得なくないか?まだ3分も経ってないぞ···しかも下の名前で呼びあってるし、羨ましいー!
「あ!そうだ由衣」
「はい?」
「晴にライン教えてもいい?」
「全然いいよ!」
「じゃあ晴、由衣のライン送っとくから後で追加してね!」
「よろしくお願いします!速野さん」
「よろしく···ね」
名塚さんのラインをゲット出来た···マジで?
ホントに?凄くね?あれもこれも全部美凪のおかげか···美凪が女神にしか見えねぇ〜!
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