第21話
「なんで連絡したのに、返事をしてくれないんですかぁ。探しましたよ」
「慎司くん、スマホってアイ〇ォンだけじゃないのね」
「世界がせまいなおい!」
「珍しく丁寧語じゃないね。ツッコミ役になったの?」
「ほんと、どうやって生きてきたんですか!?」
「私、スマホとかに興味がなかったから、意識してなかっただけなんだけど……。スマホっていろんな種類があるんだね。慎司くんのスマホはどんなのなの?」
瑞葉さんがこんなにも機械に疎いのはマジで意外だったけど、見つかってよかった。
*
「ごはんも食べたし、ゆっくりしてから帰ろっか」
「あ、私、服見たいんですけど」
「俺、ここでゆっくりして待ってるわ」
「それだったら、あとでここに集合ね。花楓ちゃん、一緒に行く?」
「うん、私も行く」
「あとでね~」
二人は再びパークの方へと戻っていった。
俺は満腹を感じながら、横になった。暖かいところに海風が来て、体を冷ます。時間帯も相まって、かなり眠い。
「瑞葉さ~ん、服、見に行かなくてよかったんですか~」
「私、服、そろってるから~」
瑞葉さんはスマホで風景を撮っているところだった。
最近のスマホはカメラ性能がぐんぐん上がってきているから、安いデジカメだと解像度が負けてしまっている。
もう買うとしたら、コンデジレベルじゃないといけないのか。
俺、カメラ、何を買おう。やっぱり、高解像度なやつが欲しいな……。お金ないから、考えるのはやめておこう。
オーディオ、カメラ、パソコンという沼にはまりそうだ。怖い。
こういうのは、妥協が必要なんだな。うん。
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