第3話

 テストが終わった次の週からは、午前授業となった。あっという間に時間は過ぎていき、今日はクリスマスイブの二十四日、つまり、終業式の日となった。そして、俺がしていた作業もなんとか昨日終了した。

 今日は終業式のあと、俺、明日香、天の三人で遊ぶことになっている。クリスマスパーティーだ。明日香の家で、プレゼント交換をして、みんなでゲームをする予定となっている。天は明日香の家にお泊りするらしい。この前、明日香が嬉しそうに言っていた。


「じゃあ、今からクリスマスパーティーを始めます!」


 と明日香が宣誓し、俺と天は


「「イエーイ!」」


 と盛り上がった反応をした。

 明日香の部屋にはお菓子、ボードゲーム、各々が持ってきたプレゼントが置いてある。


「じゃあ、まず何する?」


「そりゃ、やっぱり」と、俺が明日香の問いに答え


「ねぇ」と天が反応し


「うん」と明日香がうなずき


「「「プレゼント交換!」」」


 と同じタイミングで答えた。


 俺たちは早速、持ってきたプレゼントを出し始める。プレゼントを選ぶルールは事前に、男女関係なく貰ってうれしいもの、と決めてあった。

 ということで俺は、マフラーを買っておいた。というよりか、俺の場合、確実にプレゼントを贈る相手は女子になるから、女物のを買っておけばいい。


「じゃあ、この紙袋の中に名前の書いた紙が入っているから、一緒にとって、プレゼントを贈る相手を決めます!」


 明日香はちょっと大きめな紙袋を出した。そして、紙袋を振り、中身をシャッフルする。


「じゃあ、袋の中に手を入れて。まだ、引いたらだめだよ」


「さて、誰から俺はプレゼントを貰うんだ」


「ねぇ、明日香ちゃん。プレゼントは何にしたの?」


「それは、当たった人が知れる特権で~す」


「明日香ちゃ~ん、教えてもいいじゃ~ん」


「もう、くすぐったいよ~。ほら、さとるがヒマそうな顔してるよ。早く引こうよ。わたし、楽しみすぎて、テンションおかしくなっちゃいそうだよ」


「わわ、ごめんね。じゃあ、引きますか!」


 俺たちは引くくじを決めた。ごくり、と唾がのどを通る。


「じゃ、じゃあ、決めたね」


「うん」


「おう」


「それでは、いっせーのっで!」


 俺たちは一斉にくじを引いた。そして、タイミングを合わせて、書いてある名前を見た。


「あ、私、明日香ちゃんのだ!」


「わたしはさとる!」


「俺は天だな」


「じゃあ、早速プレゼント交換しよ。はい、天ちゃん!メリークリスマス!明日香ちゃんサンタさんからのプレゼントだよ」


「わー、ありがとう!」

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