第10話 隕石

博士は隕石を何とかできないかとシャドウメタルの実験を行っていた。

「こ、これは!」

数分後

「これより、私の隕石破壊法についての説明をさせていただきます。私の隕石破壊法はまず、あのシャドウメタルに対して...」


ドンドンドン

「クラート・グリーン、君の力が必要だ。」

「この僕に何か用ですか?」

「それが、シャドウメタルの隕石の墜落が1週間後に迫っているだろう。」

「はい。」

「君のライトメタルグローブの力が必要なんだ。」

「はい?」

「まず、あのシャドウメタルの隕石に軍用のライトメタル砲を撃ったとする。そうすると威力は小さすぎて使えない。次にライトメタル爆弾を仕掛けたとする。これだと威力が大きすぎて隕石が落ちた時の衝撃と変わらない。最後に君のライトグローブの最大出力のライトメタル光線を浴びせたとする。そうするとちょうどよく隕石が爆散する。爆散したシャドウメタルはライトメタルの防護網を囲い防護網に触れる。すると防護網はライトメタル原子に変化して地表に降り注ぐ。これがどういう意味か分かるか?」

「分からない」

「今緑陽星にいて好き勝手やってる地球人のカプセルスーツが動かなくなる。つまり岩波ミオを救出可能になる。こういうことだ。」

「ミオさんを!救えるのか!」

「まて、その前にこれを実行するためには君に隕石に上陸して隕石にライトグローブを密着させて光線を撃ってもらう必要がある。これをやれば君はどうなるのかも分からない。それでもいいのか?」

「もちろん。岩波さんが助かるならいくらでも!」

「そうか。決行日は1週間後の午前6時、君には準備のためにその4時間前に隕石に出発してもらう。いいな。」

「了解。」


地球人2)「あと1週間で緑陽星は木っ端微塵ですね。」

地球人1)「そうだな、しかし、まだ001を地球に移送するための宇宙船が完成していない。完成には最低でもあと3か月はかかる。」

地球人2)「困りましたね。」

地球人1)「そうだ。これなら!」


「ただいま地球大統領よりビデオメッセージが届きました!」

「写せ!」


地球大統領)「我が地球は緑陽星が隕石を破壊出来たら全軍撤退することにした。ただし、標本体001も地球に持ち帰るがな。」


「信じるな。奴らは001だけ地球に移送してそのあとも進軍するつもりだ!」

その頃...

「クラート君、元気かな...」

「またあの男か!どうせ1人で希望を失ってどっかで自殺してるよ!」

「クラート君は自殺するような心の弱い人じゃない。」

「だといいな!ま、ありえねーけど!」


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