第5話 外出

「もしもの時に備えて災害備蓄用品を買っておかなくちゃ。ミオさんも来るかい?」

「うん!」

ホームセンターで防災グッズを買っている中、ミオを見て電話を掛けるものが2人ほどいた。

 そんなことも知らず、

「なにがいいかな?」

「ここは無難にかんぱんとかかな?」

その時、

「緑陽星警察のものですが、ちょっとお話いいですか?」

「え?」

「お兄さん、そちらの女性は?」

「かっ、彼女です。」

「お名前は?」

「彼女はいしn...イシェル・ミラオです。」

「そうですか。念のため指紋を撮影させていただきます。」

ミオは危険を感じた。

「あ、え、?まさか、」

「ばれちゃあしょうがない。私は太陽系連合保安局から来た者だ。直ちにご同行願いたい。」

「太陽系連合保安局?」

「私を研究所に閉じ込めた張本人。」

「そうなのか。しょうがない。ミオさん、走れる?」

「え?」

「行くよ。」

「おい待て!」

二人は勢い良く走り出した。

しかし岩波ミオはずっと冷凍保存されていたので体力が無く、転んでしまった。

「よし捕まえたぞ!」

「やめてください!」

「ミオさん!」

その時、クラートは迷っていた。

(緑陽星人じゃなければここで殺しても罪には問われない。恐らく不法入星の者たちだろう。ならばここで殺す!)

「発射」

ギュン

「発射だってよw中二病かy...」

バタッ

「先輩!大丈夫ですか!先輩...し、死んでる!?」

「ミオさん!早く!」

「うん!」

この出来事が後の大事件につながることは、誰も知らなかった。

30分後

「ごめんね。私が標本体なばかりに...」

「ミオさんは悪くない。ただ、今は地上に出ないほうがいいかもしれない。」

「そうしておく。」

次の日

「今日のニュースは何かな~」

「速報です。先日の金星人の件に対して地球が報復攻撃として惑星破壊爆弾を緑陽製に向けて発射しました。着弾までは2日かかります。皆さん、迎撃時の衝撃に備えて地下室に避難してください。」

緑陽星軍はすぐに迎撃ミサイルを打ち出した。

普通に打てば1か月はかかるが、ライトメタルの力で3時間で惑星破壊爆弾のワームホールに侵入し、ワームホールごと吹き飛ばせる。まさにこの宇宙で最も効率のいい防衛兵器といってもいいだろう。

しかし、いくら何億キロ離れているとはいえ、爆発による衝撃波で少なくとも5兆㎞圏内の星は被害を受けることになる。そのため、星民の避難を優先しなければならない。

「大丈夫なんだよね?クラート君。」

「あぁ大丈夫だよ。ライトメタル爆弾さえあれば。」

それから3時間後

シェルターが喋りだした。

「間もなく爆発による衝撃波が到達いたします。強い揺れにお気を付けください。繰り返します…」

ドカーーン

「キャァー!」

シェルターの天井にはヒビが入った。

しかし、シェルターが崩れることはなかった。


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