第4話 家事

「あなたがいなかったら私の命もなかったことだし、何か恩返しをしたいなぁ。」

「いいよ、そんなことしなくても。」

「そうだ。仕事のお手伝いさせてよ。」

「ん~家事ならやってもらえると助かるかな?」

「分かった。任せてよ!」

「さて、僕は週3の訓練に行ってくるよ。」

「いってらっしゃーい!」

8時間後

「ただいまぁ~。」

クラートは疲れ切った顔で帰ってきた。

「ちょっと大丈夫!?」

「うん、大丈夫。いつものことだから...」

ミオは思った。

(クラート君はいつもこんな大変な訓練を受けてるんだ...)

「お風呂沸かしてあるから先入って。クラート君疲れたでしょ?」

「ミオ、さん。あ、ありがとう...」

彼はミオに感謝の涙を流し、風呂に入った。

それから10分後

「クラート君の親はどこにいるの?」

「...僕の両親は僕が6歳のころに病気で死んじゃった。両親一斉に。そんなミオさんは?」

「私もクラート君と同じ。両親ともに死んじゃった。まぁもう217歳だからね。親よりも長生きしていてあたりまえだよ。」

「ミオさん...」

ピロリン

『お米が炊けました。』

「あ、ごめんね。すぐご飯よそってくるね。」

「そのくらい僕にやらせてよ。やっぱり君一人に家事を任せるのは申し訳ない。」

「いいの。私(初恋の人には)なんでもしてあげたくなっちゃう性格だから。」

2人の仲はこの1日で一気に深まった。

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