第3話 出会い
少女は起きていた。クラートは赤面し目をつぶりながら言った。
「それ聞く前に、その、タオルにくるまりながらしゃべってくれない?そ、その、つまり...こっちが恥ずかしいからさ...」
少女は冷凍用に服を脱がされていたのだった。
彼女は急いでタオルを体に巻き、再度質問した。
「まず、ここはどこ?」
「元浮遊惑星の緑陽星にある僕の家だ。」
「どうしてあなたの家にいるの?」
「僕の庭に昨日の夜君が入ったカプセルが落ちてきたから。」
「え、待って、なんで?」
「話すと長くなる。」
そうして彼は冷凍保存遺伝子失踪事件の事について一連のことを話した。
「今は地球歴何年なの?」
「えーっと~今は地球歴2900年。この星が独立してちょうど100年だ。」
「えっ緑陽星って地球から独立したの?」
「うん。100年前に。」
「それで私は...もしかして...217歳?」
「001さんは17歳で凍結されたんだ...」
「うん。そういえばあなたの名前を聞いてなかったね。名前はなんていうの?」
「僕はクラート・グリーンよろしくね001さん!」
「私は001じゃなくてミオっていうの。岩波ミオ。」
「あ、ごめんね。ミオさん。早速だけど、何かしてほしいことある?」
「とりあえず服を買ってきてくれないかな?(普通気付かない!?)」
「分かった。どんな服が良い?」
「じゃあとりあえず長ズボンとパーカー、後は下着3着ほどお願いします。」
「分かった。ちなみにスリーサイズ...ボグァア!」
「変態!」
クラートは殴られた。
「ご、ごめ゛ん゛、でも゛ぎい゛でおがないど、がえない゛」
「あぁごめんなさい!じゃあ下着は自分で買うから上はmサイズで下もmサイズだよ。」
「分かった。買ってくる。」
店についてから彼は思った。
(僕は、今、女子の服をえらんでるのか?)
唐突に気まずい感じになったため、すぐに買ってすぐに帰った。
「ありがとうね!」
「これ買うのすごく気まずかったんだぞ!」
「ごめんねー。」
「で、どうやって(下着を)買いに行くのさ?」
「通販」
「え、(それだと僕のスマホに履歴が...でもこの子のためだ。っていうか最初からそれを使えば良かったのでは?)あ、うん良いよ。」
彼は通販サイトを開いたペーパーディスプレイ(現代でいうスマホ)
を渡した。
「後ろ向いてて!」
「はい、すいません...」
その後も二人のやり取りは続いた。
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