第4話 突然訪問
ある日の事。
「あの!俺と付き合って下さい!」
「えっ!?」
他校生の男子生徒から突然の告白。
「ゆっくりで構いません!」
私に連絡先を教えてもらい、一日考える時間をもらう。
次の日――――
「あの…お願いします」
「えっ!?本当に!?」
「うん。でも…ただ1つ、突然訪問だけは辞めて下さい!約束してくれますか?」
「分かった…」
そして、私は彼・堀家 昌人(ほりうち まさと)君。17歳と付き合う事にした。
しかし…一ヶ月過ぎ、彼の良さが分かり始めた頃、事件は起きた。
ピンポーン…
私の部屋のインターホンが鳴り響く。
「はい」
カチャ
玄関を開ける私。
「…………………」
「…本当…だったんだ…」
「昌…人…君…」
「ごめん…約束守れなくて…友達に君の事を話したら…話聞いて…まさかと思ったけど…本当ごめんっ!!」
「………………」
「…別に…良いよ…もう…慣れっこだし…幻滅でしょう?」
「いや…驚いたけど別に気にしない。部屋着として過ごしているだけでしょう?」
「…そうだけど…」
「だったら良いじゃん!」
「………………」
「…ありがとう…そう言ってくれて…それじゃ」
「和華奈ちゃん!せっかくだし出かけよう」
「…うん…」
「近くにいるから連絡くれたら迎えに来る」
私は複雑な心境の中、準備をし出かける事に。
「よーー、和華奈、おシャレしてデートか?」
ドキッ
胸の奥が大きく跳ねる。
振り返る視線の先にはクラスメイトの彼の姿。
眼鏡掛けていない彼はやっぱりイケメンだ。
「…池西君?」
「やっぱり部屋着がジャージなだけ?」
「…そうだけど?」
「一層の事、外出先でもジャージにすれば?」
「しません!」
私達はエレベーターまで移動しながら会話をしていく。
「ふーん…」
「そういう自分もデート?」
「いや…友達と出かける」
「そう」
「なあ」
「何?」
頭をポンとされた。
ドキッ
「元気出せ!」
「えっ…?」
「言われたんだろ?つーか、女の子の部屋に来るなら来るって言ってくれれば良いのにな?」
「…そうだね…」
「でも、出かけようって言ってくれたんだし心配しなくても良いんじゃねーの?」
「…そうだと良いけど…」
「フラれたら、フってやったって思えば?」
「ちょっと!フラれる前提辞めてくれる?」
クスクス笑う池西君。
そして、私達は各々出掛けた。
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