第26話

12月の午後、私が1階と2階をうろうろしながら、仕事でイライラしていると、姪っ子がいるはずの戸の向こうから「キモイ」という声が聞こえてきた。私はストレスが極限に達して(あの子と暮らしはじめて半年というストレスだったが)台所へ行ってマグカップに水を汲んで、それを持って姪っ子のところへ行って、顔をめがけて水をかけた。バカな子!さっさと出て行って!と怒鳴って、2階へ駆け上がった。

同じ日の夜に、母が「あの子が泣いていた」と言うから、私が母に「一体いつになったらあの子は家を出ていくのか、最初は数週間の予定だったのが、どんどん長くなっていく。小学校卒業するまでこの家で預かるつもり?」と言った。

母が「仕方ないじゃない…小1の娘をあの子ひとりで育てられるわけないでしょ…いくら在宅勤務中心だと言っても…」と言葉を濁した。

シングルマザー/ファーザーなんて世の中にいくらでもいるし、私が学童だった時も、そういう子は同じクラスにいたけど、別に特に変なことはなかった、離婚したのは自己責任なんだから、何も関係がない大人である私たちが弟夫婦の離婚に巻き込まれるのはおかしい!と言ったら、母は「春までよ、2年から向こうの小学校へ行くから」

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