待ちぼうけ

待ちぼうけ

待ちぼうけ

そこへウサギが飛んで出て

ころり転げた木の根っこ

 

……これは私の母が歌ってくれてた歌詞。

正しい歌詞は「ある日せっせと野良かせぎ」

どうして、そう記憶していたかは確かめるすべはありませんが。

 

いや、歌詞の間違いはいいんです。

今日のネタは、そんな母親とのお出かけ時の思い出。

多分、まだ書いてないと思いたい……。

既出ならごめんなさいです。

 

 

その昔。

学生時代だったかに母親とお出かけしました。

行き先は市内の某百貨店。

私は荷物持ちということで、母親の後ろをついて回ってました。

ある程度の用事を済ませたところで、ちょうど昼食時間。

めったに来ないんだからと百貨店内のファミリーレストランに行きました。

 

それぞれ食べたい品を注文し、食券を持って席へ。

フロア係の人が半券を切って持って行きました。

 

待つことしばし。

母親の注文した食事が届きます。

「先に食べてていいよ」

私が言うのに従って、母親は食事をはじめます。

 

 

……母親が食べ終わった時点で、私が注文した品は届いてません。

 

 

……さらに待ちますが、まだ来ません。

 

 

別の用事を思い出した母親が、その用事を済ませにいくついでに、受付の人に「娘の品がまだ来ない」と伝えていってくれました。

 

 

 

さらに待っていると、母親が戻ってきました。

 

 

まだ私の注文した品は届きません。

 

 

「もう一度、行ってこようか?」母親が言いますが、私は断り、退店することにしました。

お腹は空いてたけど、待っているのが馬鹿らしくなったので。

 

 

半券で返金してもらったんだ……と思います。

お腹減ってたのと頭に血がのぼってたので覚えてませんが。

 

あのとき、テーブルの真っ白なクロスに、コップの水をぶちまけて帰ればよかったかな?と一瞬だけ思いましたが、我慢しました。

 

 

でも、さ。

そんなに混雑していない(平日だった)のだから、ずっと座ったままの人がいたら誰か一人くらい声かけしてくれてもいいんじゃない?と思ったのでした。

 

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