第7話

第7話アホな私  その七 子守の時の話   本家の子の子守をする様になりました。 幸一という子で、私の体力も戻ったのであまり重いとも思いませんでした。そしてあまり泣く子でもなくいつも私の背中に静かに居ました。土曜日と日曜日はお乳を飲ませに子の子のお母さんの農作業をしている場所に行かなければいけません。どこここの田んぼとか どこどこの畑なんて言われても私は分かりませんでした。私は家に帰って誰かに道を聞いてから行く事にしています。 大体兄が家に居て私の背中の幸一をからかいます。いつも青っ鼻を出していたらしく、 お前は汚ったね~幸だなー汚ったね~幸だな とあやしてくれているんだけれど私は兄が私にいじわるをしている様に受け止めて私が泣き出します。今思えばなぜどこが汚いのかを 背中から下して見てやればよかったと反省しています。このころから私は何かあるとすぐなくようになりました。やっとおばさんを見付けて幸を渡します。 叔母さんは自分のエプロンで幸の鼻を拭いてやりおっぱいを含ませます。幸は幸せそうな顔でおばさんを見つめて一生懸命におっぱいを吸っています。私は田んぼのあぜ道をうろうろ歩いてくるとおばさんはかっこちゃん悪いね~と言ってくれます。その時は役に立っているんだと思いうれしくなります。えくぼのかわいいおばさんでした。私って何のおしゃべりもしない、出来ない子供でした。 ここから又夕がたまで私の背中に幸は寝ています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あほな私 @rindou100

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ