11話 クエスト達成




 その後は特に何事もなく10匹目のレッサーウルフを討伐し、クエストが終了した。

 その頃にはレベルが20となっていた。



「レベルも結構上げられたなぁ、とりあえずクエストは終わったんだし報酬でも、貰いに帰るか」



 街から森までは結構な距離があり、来る時はあっという間に感じたが戻る時は来る時よりも時間が掛かったように感じられた。


 思っていたよりも時間が経っていたようで早くも日が暮れてきていた。



 零はギルド支部に着き次第報告しに行った。


「すみません、クエスト達成の報告いいですか?」


 受付嬢「はい、達成の報告ですね。承ります」



 受付嬢「では、レッサーウルフの討伐の証となる爪を貰いますね」


 零は10個の爪を手渡した。


 受付嬢「確認しました、問題ありませんね。こちら達成報酬の5000円です」


 零は5000円を受け取った。


「ありがとうございます。魔石の買取はどこでしてますか?」


 受付嬢「あちらでしてますよ」



 受付嬢の指差した方を見ると、『魔石買取所』と書かれた部屋があった。


 その内部ではいかにもなカウンターがあった。


 しかし空いているカウンターがなかったため、少し待つハメとなった。


 やっと自分の番が回って、魔石を11個机の上に出した。



 買取員「Fランクの魔石が10個にDランクの魔石ですね」


(Dランクの魔物だったのか!そりゃあ強いわ、よく倒せたな俺)


 買取員「はい、1万5000円になります」



「ありがとうございます」


 ギルドの中にある時計を見ながら、


そろそろ6時になるな、思ったよりも時間が流れるのは早いね。昼は食べてなかったけど夕飯は食べれそうだな。確か7時までに行かなきゃダメなんだっけ?

 よし、宿に戻ろう


 宿に着いた零は1500円払い、まず夕飯にありついた。

 食べ終わり、部屋に戻ったら疲れていたのか、すぐに寝てしまった。



 ぐっすり寝れて、気持ちのいい目覚めが出来た。


 朝一番であった為、少し頭が回っていなかったのかガチャを回してしまった。


 回してから気づいたが、スキルスロットの空きはもう全部良いスキルで埋まっていた。


(あー、これはやらかしたな、、、)


 もはや完全に諦めた零。


 だが思っていた結果にはならなかった。



 ・スキルホルダー(中)

 スキルを5個保有することが出来る。



 上書きするスキルを選んでください。



「いや、、、嬉しいは嬉しいし、最高の結果だけど、、、どうせなら昨日に来て欲しかった」


これって微を消した場合どうなるんだ?2個は埋まったまんまで、3個新たにスロットが増えるのか、2個とも消えて新しいスロットが5個増えるのか、、、


「まあ考えてても仕方ないし、どの道このスキル以外は消したくないからな」


(スキルホルダー(微)を削除)



「さて、、、どうなったか」



 祈りながらステータスを見る。


(ステータス)



 00000000000000000000

 Name 榊 零

 種族名 人族

 レベル 20

 HP  350/350

 MP  450/450

 力   50×2+120+10 最大値230

 魔力  20+100    最大値120

 防御力 40×2+10    最大値90

 脚力  60×2+120+10 最大値250

 HP再生力 0.0035

 MP再生力 0.45

 精神力(SAN値) 71

 グリムアーツ

 ・槍術(E)

 ・短剣術(E)

 スキル

 ・ガチャ(1日1回ガチャを回すことが可能、出る中身は完全ランダム)

 ・自己鑑定(自身の鑑定のみに使える)

 ・スキルホルダー(小)

 ・スキルホルダー(中)

 ・身体強化魔法(中級)

 ・異世界言語(中)

 ・波動(中)

 ・空き

 ・空き

 ・空き

 称号

「異世界に転生せし者」(効果は、レベルアップ時におけるスキルポイント取得量に補正、魔力に100の補正、スキル自己鑑定の付与)

「波動の使い手」(効果は体力に50の補正、力に10の補正、防御力に10の補正、脚力に10の補正)


 ステータスポイント 68

 111111111111111111111111111



 結果は零の望み通りの結果であった。


ふぅ、正直嬉しいより、安堵が勝つ。とりあえず分かったことはスキルホルダーをスキルホルダーで上書きした場合、埋めていたスキルは残る、、、と


 朝食を食べるために部屋から出た。


「おはようございます。今日は朝食を頂こうと思います」


 受付の女性「わかりました、では1500円お支払いください」


 1500円を払い朝食をいただいた。


(残り所持金2万3200円、、、3泊延長してもらおう)


「すみません宿泊の延長って可能ですか?」


 受付の女性「はい、可能ですよ。何日延長しますか?」


「では3日間延長してください」


 受付の女性「3日間ですね、承りました」




 1万8000円を支払い、延長をしてもらった後はギルドに行った。


 丁度新しくクエストが貼られた。


(Eランクのクエスト、、、確か1つ上までのランクのクエストは受けれたよね)


 Eランクのクエスト スモールボアの討伐


 15匹の討伐、討伐証明部位は耳、成功報酬3万円


 早速零はこのクエストを受注し、生息しているらしい近くの森に向かった。


 向かったと言っても本当に近くだったためすぐに着いた。


(お!早速1匹目発見、、、ん?複数いるっぽいな。気を引き締めていこう)


 スモールボアは昔戦った猪とは別であった。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 冒険者カード

 Name 榊 零 年齢  17

 ランク  F レベル 秘匿

 役職 戦士 功績値 200

 使用武器 短剣 パーティー 無所属

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