5話 異世界初の現地人とご対面

 倒した狼は食べれるところがなく諦めた零


(そろそろ飢餓でやばい、生命の活動限界に達しそうだ!)


 2日間何も食べなかったくらいで活動限界に達するはずはない。


 そんな零はやっとのことで森を抜け、補装された道を見つけた。


 そしてその道に2人の馬に乗った騎士達がいた。


「あの!すみません!!」


 早速対話を求めるべく話しかけに行った。


 騎士B「雋エ讒倥?菴戊??□?」



「は?」

(はーいこれ異世界の言葉は自分で習得しろってパターンですね。わかります)


 騎士A 「莉門嵜縺ョ繧ゅ?縺具シ」


「なんていってるかわかりませんよー」


 騎士A 「縺ェ繧薙※縺?▲縺ヲ縺?k縺九?蛻?°繧九°?」


「だからぁ、何言ってるかわかんないんですって!」


 騎士Bが騎士Aに向かって話しかける


 騎士B 「縺薙>縺、縺ゥ縺?@縺セ縺呻シ」


 騎士A 「縺雁燕縺瑚ヲ九▽縺代◆繧薙□縺九i縺雁燕縺ァ縺ェ繧薙→縺九@繧」


 騎士B 「謨オ蝗ス縺ョ繧ケ繝代う縺ョ蜿ッ閭ス諤ァ繧定???縺励※縲∽ク?蠎ヲ謐輔∪縺医∪縺」


(あーあーなんか相談してるよ、でもなんか筋肉マッチョ(騎士A)の方が立場的に上そうだな、、、こっちのイケメン騎士(騎士B)はなんだかめんどくさそうな態度をとっているな)


 騎士Aと騎士Bが零の対処を決めた。


 騎士B 「縺雁燕繧呈雰蝗ス縺ョ繧ケ繝代う縺ィ縺励※諡ソ謐輔&縺帙※縺?◆縺?縺」


「いや、だから何言ってるか分からないんですって!良い加減わかってほしいものですねぇ」


 すると騎士Bが両手を差し出す様なジェスチャーをした。


(?これの真似をしろってこと?)


 零も続いて両手を差し出した。



 カシャン



(カシャン?)


 自分の手を見てみると手錠が掛けられていた。


(え?なんで?)


 そしてその手錠に紐を通されて引っ張られた。


「ちょっと待って、これどういう状況?」


 騎士達は馬に乗って移動し始めた。勿論のこと紐で繋がれている零も連れていかれることとなった。


(俺だけ歩きかよ!)


 それが癪に触った零は絶対にこの場から動かないぞという意思表示を見せる

 が、騎士が腰に帯刀している剣を引き抜くと、零に向けてきたのだ。


「ボウリョクハンタイ」


 虚な目で両手を上げ抵抗する気がないと意思を伝える。


 抵抗も出来ずに歩くこと数分、零の目に座った自分よりも面積の多い板が目に入った。


 クイクイッと紐を引っ張り待ったをかける。


 それに気付いた騎士は一度立ち止まり、振り返った。


 待ってもらっている間に板のある場所まで行き、それを自分の下に敷いて座った。


「よーし!出発してどーぞー!」


 騎士Bが呆れ顔を見せる


 座っているから楽だと思ったのも束の間、なんと騎士達は馬を走らせたのである。


「ちょと待てちょと待て!話が違うってぇぇぇぇぇ!」


 どうにか板にしがみつき耐えている零


 それを見て大爆笑をしている騎士A


(なにわろてんねん!)


 零がガチ目の殺意の波動が目覚める寸前に馬が走るのをやめた。


 文句の一つでも言おうと顔を上げた零

 目先には城門が広がっていた。


 そう、街に到着したのであった。

 文句を言うのも忘れて街を見つめる零


(街!?これ街だよねそうだよね!?獣人とかいるのかな?)


 零の街への期待が高まっていく中、ロープを引っ張られることで邪魔が入る。

 とりあえずなすがまま連行されていたら、衛兵と話をつけたのかそのまま街に通させてもらった。




 そしてそのまま地下牢に連れて行かれた


(なんかこの世界冷たくない?)


 その日はそのまま寝た零


 とりあえずすることもないので


「ガチャ」


 ・スキルホルダー(微)

 スキルを二つ保存できるようになる


 上書きするスキルを選んでください


(いや、、、微ってなに?そんなのもあったの?ホルダーは嬉しいんだけどね?なんかね?ちょっと求めていたものとは違うというか?)


(とりあえず水魔法(下級)で)


 この地下牢は衛生面での問題はなく、水道もあり、ベッドもある。


 しばらくすると、昨日この牢屋に零を入れた、騎士Bが降りてきた。


 騎士B「縺雁燕縺ッ菴戊??□?」


「何いってるかわかんないでーす」


 騎士Bがパンを取り出し、それを牢屋の前に置いた。


 三日前から何も食べていない零は当然の如く腹が減っていた。


 零はパンを取ろうと手を伸ばすがギリギリ届かない位置に置かれていて取ることが出来なかった。


「よっ!ホッ!はっ!」


 勢いをつけて手をより伸ばそうと努力をする零


 結局取ることが出来なかった零は、


「おい!イケメン騎士!顔はいいのに性格が悪いぞ!」


 と、話しかけるとイケメン騎士は「はぁ」っとため息を吐くと、牢屋の前に置いたパンを手渡してきた。


(放り投げられたりするもんかと思ったけど、素のお行儀はいいみたいだな。)


 と思いながらリスの様に頬張りながらパンを食べ尽くした。

(硬くもないけど柔らかくもないパンだ、食べれなくはない)

 その間にイケメン騎士は役目を終えたと言わんばかりに、

 一切振り向かず帰っていった。


 腕に付けられている枷に気づいた。両手につけられていた手錠を外され代わりに付けられたものである。


 身体強化を使っても手錠は壊れなかった。


 この腕輪はどうなのかと試してみようと思い、実行した。


「身体強化!」



 、、、、シーン



「ふぁッ!?」

(なんで使えないんだ?)



「ステータス」



 00000000000000000000

 Name 榊 零

 種族名 人族

 レベル 10

 状態異常 「咎人の呪い」

 聖騎士のみが使える呪い、聖騎士が咎人だと判断したら付けることができる。

 効果は、力と脚力が生活に必要最低限以外が封印される、MPと魔力は0になる。

 外すためには聖騎士に無罪を認めさせる必要がある。

 HP  300/300

 MP  450/450→0/0

 力   45→5

 魔力  20+100→0

 防御力 40

 脚力  60→10

 HP再生力 0.003

 MP再生力 0.45

 精神力(SAN値) 55(軽度なパニック状態)

 グリムアーツ

 ・槍術(E)

 スキル

 ・ガチャ(一日一回ガチャを回すことが可能、出る中身は完全ランダム)

 ・自己鑑定(自身の鑑定のみに使える)

 ・スキルホルダー(小)

 ・スキルホルダー(微)

 ・身体強化魔法(中級)

 ・空欄

 ・空欄

 称号

「異世界に転生せし者」(効果は、レベルアップ時におけるスキルポイント取得量に補正、魔力に100の補正、スキル自己鑑定の付与)


 ステータスポイント 0

 111111111111111111111111111




「咎人にされてる!?」

(不本意すぎるんだが?)


 だがよくよくこの状況を考えてみると悪くないのかもしれない。


 もし、捕まっていなければ言葉も通じなければお金も持っていない訳で、街に入ることもできなかっただろう。

 運が悪ければそのままのたれ死んでいたかもしれない。


(そう考えればここは寝てるだけでご飯も出てくるし、危険もないし、最高じゃないか!)


 その日は騎士が来ることはもなく、日付が変わっていた。


「ガチャ」


 ・口笛(小)

 口笛が少し上手くなる。

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