3話 初レベルアップ
《ルビを入力…》幸い異世界に細菌とか食中毒はないのかお腹を痛めることなく朝を迎えた、もしかしたら運が良かっただけかもしれないが今はいい。
やばかった飲み水問題に関しては川がどこにあるのか分かっているので問題はない。
しかし早急に解決しなければいけない根本的な問題がまだある。
「圧倒的食糧の不足!」
(そろそろ何か食べないとやばいな、夜になると冷えるし焚き火を起こすための火魔法も欲し…ガチャ引くか…)
「ガチャ!」
・雷魔法(下級)
不思議と呪文を手に入れたとき、魔法の使い方を元々の知識としてあったかの様に脳に刻み込まれた。
「まぁ,確かに火はつけれるかもしれないけど、、、」
(何で魔法がくるときに限って下級、、、つくづく思うけど俺って異世界にきてからの運悪過ぎじゃね?でもまぁ悪くはないか…)
使用してみたが、想像以上にしょぼく、静電気くらいの電気を放出するくらいに終わった。
どうにかして雷魔法を駆使して火種にやっと静電気が引火した後は、この雷魔法を使って何か用途がないか探していた。
そして調べる内に分かってきたのが魔力の込め方だ、なんか魔法っていう器に自分のMPっていう液体を入れる様な感覚。
そしてこう言った魔力を込めて使うと一気にMPを消費するからかMPが減るということは感覚も理解できた。
とりあえず魔力とMPを込められるだけ込めて雷魔法を放った。
「ライトニングボール」
直径が5センチにもなるバチバチとなるほどの電気を帯びた球体が出来上がった。
「そうそう!こういうのでいいんだよ!こうゆうので」
(投擲!)
木に向かって投げたそれは弾ける音を鳴らしながら大きく木を削り取り、火花を散らした。
(え?レベル1の俺でこんな威力なの?しかも下級よ?この世界の魔法ってどんな扱いなんだ、、、)
「魔物に当てたらどうなるんだろ、、、恨みはないけどスライムで試そうかな」
(まぁそのまえにステータス確認)
00000000000000000000
Name 榊 零
種族名 人族
レベル 1
HP 100/100
MP 2/200
力 38
魔力 20+100(称号の効果)
耐久 30
俊敏 60
精神力(SAN値) 103
グリムアーツ
スキル
・ガチャ(一日一回ガチャを回すことが可能、出る中身は完全ランダム)
・自己鑑定
・雷魔法(下級)
称号
「異世界に転生せし者」(効果は、レベルアップ時におけるスキルポイント取得量に補正、魔力に100の補正、スキル自己鑑定付与)
111111111111111111111111111
「MPがもうないな…」
(そういえばMPをこんだけ使ったのに頭痛とかは感じなかったな、、、ってことはMPを使い切っても気絶とかはしないってことかな?よく異世界モノで見かけるのはMP全部を使い切ったら気絶、または頭痛がするのがテンプレだと思ってたけど、この世界はその枠組みに入らないのかな?)
「とりあえずスライムをまず探さないとな…その間にMPも回復するでしょ」
数分後
(まさかスライム探してたら初日に追いかけ回してきた猪と似た様な生き物が、、、これは神が俺のために遣わした経験値なのでは?お礼参りって意味でも初日殺されかけたわけだし、、、決めた!コイツでMP全部込めたライトニングボールぶつけて威力を試そう!現在のMPは120ちょいかぁ、、、尾行しながら武器でも見繕うかな?使えるとは思えないけど、ないよりはマシでしょ!)
約20分後
(よし!MPは満タンになったぞ!なお武器は見つからず仕舞い。1回突いたら折れますって見た目の枝で戦うのか、、、、いやまぁライトニングボールで倒せなかった時の保険だし。)
「さて、
(前提として不意打ちで当てられるか?外すくらいならギリギリまで引き寄せてから〜っていやいや、それで効果なかったです。じゃあシャレにならんし)
先程までの強気な姿勢はどこへやら
「うーん、、、どのみち検証はしときたいし、外したら逃げればいいか」
(ライトニングボール!)
バチバチッと音を立てて出来たライトニングボール。
ただ,音がデカすぎて猪に気づかれてしまった。
「ブモオオオオォォ!!」
ドドドドドド
猪はライトニングボールなどお構いなしに零に突進!
(気付かれたのは想定外だったけど、そりゃこんなにバチバチしてたら気付かれるよ。俺の考えなしめ!あっ、でもすごい当てやすくなった!結果オーライ!)
「ほら!ただの電気を帯びた球だぞ〜」
と言いながらライトニングボールを投げた。
バチバチと音を立てながら、猪に直撃!
黒焦げとまではいかないがこんがりと焼けた猪がいた。まだ生きているようだが、痙攣して動く様子はない。
「う〜んいい匂い!想定よりかなりダメージを与えられたな!しかもなんか痙攣して動けなさそうだし。出番だぞ!ミラクルランス!」
ちゃっかりそこら辺にいくらでも落ちてる枝に不相応な名前までつけてる零
「抜刀!一閃!」
となかなか厨二臭いことを叫びながら切り、、、突き始めた
先が尖っているだけあって、皮膚が抉れている部分を突くことでダメージは与えられた。
4代目ミラクルランスと同時に猪の活動は止まった。
「さて、初討伐なわけだがステータスの方はどうなってんのかなぁ」
(ステータス!)
000000000000000000000
Name 榊 零
種族名 人族
レベル 7
HP 100/100
MP 26/200
力 38
魔力 20+100(称号の効果)
耐久 30
俊敏 60
精神力(SAN値) 125
グリムアーツ
・槍術(E)
スキル
・ガチャ(一日一回ガチャを回すことが可能)
・自己鑑定(ステータスを開ける)
・雷魔法(下級)
称号
「異世界に転生せし者」(効果は、レベルアップ時におけるスキルポイント取得量に補正、魔力に100の補正、スキル自己鑑定の付与)
ステータスポイント 30
11111111111111111111
「おー!レベルが6も上がってる」
(最初だから上がりやすいんだろうな)
「あっ!てかなんかグリムアーツの欄に槍術が追加されてね!?」
(こんな簡単にグリムアーツを手に入れられて良いのだろうか?というかやっぱり武術とかに近かったな)
(あと、このステータスポイントは自己鑑定がない場合はどうやって確認したり振り分けるんだろう?まぁ俺には無縁なんだけど!
ステータスポイントを振り分けるとしたら魔法を伸ばしたいとこ、なんだけどぉ、、、ガチャの結果によってはゴミ以下に成り下がるし、魔法とか引けなかった時の為に耐久と力に振り分けるのが無難だよなぁ)
振り分け後のステータス
00000000000000000000
Name 榊 零
種族名 人族
レベル 7
HP 100/100
MP 60/200
力 45
魔力 20+100(称号の効果)
耐久 40
俊敏 60
精神力(SAN値) 118
グリムアーツ
槍術(E)
スキル
・ガチャ(一日一回ガチャを回すことが可能、出る中身は完全ランダム)
・自己鑑定
・雷魔法(下級)
称号
「異世界に転生せし者」(効果は、レベルアップ時におけるスキルポイント取得量に補正、魔力に100の補正、スキル自己鑑定の付与)
ステータスポイント 13
111111111111111111111111111
「なんというか、力が漲ってくる感じがするな。」
(13ポイントはいざという時のために温存〜)
時が経つのは早いものでもう日も暮れてきていた。
(今日は結構収穫があったなぁ。な に よ り、、、)
崖下に戻ってきて早々
「異世界生活三日目にしてやっとまともな食事だ!」
(猪を討伐出来てよかった!雷魔法のおかげで火もつけられる)
「あれ?というか、どうやって解体するんだ?」
(焼けて爛れたところから解体しようにも、そんなとこ素手で触りとうない)
「とはいえしのごの言えるお腹でもないし、、、これでもかと主張するお腹を宥めるためにもここは血生臭いことにも慣れるしかないかぁ」
グチャグチャと音を立て、顔を引き攣らせながら猪の皮を剥いでいく。
「こんくらいでいいだろ」
と、2割くらい剥いだところで肉を落ちてた石で殴りながら無理やりちぎる。
「俺、この猪1人で倒したんだよな」
感傷に浸りながら炙っている肉を眺める。
「いや、倒せたの魔法のおかげだったわw魔法万歳!」
そう言い食べようとする零、
「いや!くっさ!?」
そう、獣臭かった!
解体して臭い自体は慣れていたが、口にした途端牙を剥いた。
ただ、臭みを取る事をしなかったので当然である。
それでも腹に入れなきゃと格闘する事、数時間。
暗くなった森の中、焚き火の火が目立つ。
「ふう、かなりの強敵だった、、、」
(めっちゃ疲れたぁ……。焚き火はどうせ雷魔法でつけられるし、消して寝よう)
人間、疲労と眠気があると考えが浅くなるものである。
そしてそのツケは明日の自分が払うことに、、、
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