3 能力者調査について
その日も、学園生活は平和だった。
というか、【殺人チート】の能力をもらってから、基本的にずっと平和だ。
……まあ、数十人単位で殺人を犯しているのを『平和』と言っていいのか、かなり疑問があるけど。
少なくとも以前のように理不尽に暴力や暴言を浴びることはないし、そもそも理不尽な目に遭えば、いくらでも反撃ができる。
そいつに『死』をもって償わせるという反撃が。
ただし、最近は俺の周辺がきな臭くなっているのも事実だ。
神や天使といった『超常の存在』から力を授けられた者たちとの出会い。
そして、戦い。
竜堂との戦いは、奴を返り討ちにできたし、栞は完全に無力化して性奴隷に落としてやった。
けど、他にも能力者はまだまだいるはずだ。
俺は以前に見た『異空間の扉』のことを思い出す。
スマホを開き、それを撮影した画像を見てみた。
そこには、
能力者区分:神……1/4
天使……25/36
竜……10/12
悪魔……72/72
と記されていた。
この数字はそれぞれの存在から力を授かった能力者たちの数に関係しているんだろう。
神が1/4ということは、俺以外に神の力を持つ者はいない、ということだろうか。
あるいは別の意味なのかもしれないが、その辺りはまだ情報が不足していて分からない。
竜堂や栞はいずれも『天使』の力を持つ能力者。
そして、俺が先日公園で出会い、今はしもべのようになっている『悪魔』の存在。
さらに、まだ見ぬ『竜』の力を持つ能力者。
あるいは、俺以外の『神』の力を持つ能力者。
今の時点で、特別に何かできることはない。
『どうだ、能力者の調査は?』
俺は悪魔Bに念話で呼びかけてみた。
『あまり進んでいない。ただ断片的な手がかりは見つけた』
と、俺の前に現れる悪魔B。
どうやら近場にいたために、ここまで来てくれたらしい。
『手がかり?』
『この近辺に十数人の能力者が点在しているようだ』
「――多いな」
思わず口に出してつぶやく俺。
『能力者同士のネットワークのようなものもあるらしい。ただし、具体的に能力者の名前や住所などはつかめていない』
『いや、それだけの数が存在すると分かっただけでも収穫だ。感謝する』
俺は悪魔Bに礼を言った。
「警戒を強めないと、な」
ふたたび口に出してつぶやく。
三体の悪魔は頼もしい。
だが、前に計画していたように近隣のヤンキーなどを『兵隊』として大量に支配下に置いておくというのはやっておいた方がいいだろう。
数は、力だ。
***
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