13 【爆殺】の時間指定を受けた男(痴漢男視点)
「くそっ、部長のやつ、俺を名指しで文句言ってきやがって!」
藤田は苛立ちを押さえられなかった。
「ストレス解消といくか……」
今朝、通勤電車の中でいつものように女子高生を相手に痴漢行為を働いた。
おとなしそうな容姿をした中々の美少女で、むっちりした尻の感触が素晴らしく、毎朝のように指先で堪能させてもらっている。
が、ストレスのたまる日々は、それだけでは解消できない。
「北川、このあと俺に付き合えよ」
残業中、部下の女社員に耳打ちした。
長い黒髪が印象的な美人である。
「藤田課長――」
「もうすぐ残業が終わる。お前もさっさと終わらせろ」
「……はい」
彼女は暗い顔でうつむいた。
自分のような冴えない中年男に抱かれるのが、嫌で嫌でたまらない様子だ。
そんな表情が藤田の嗜虐をあおり、ズボンの下がムクムクと膨らんできた。
藤田は北川を伴い、会社を出ると、近くのラブホテルに来た。
「ほら、こっちに来い」
部屋に入るなり、彼女を抱き寄せる。
彼女には普段からセクハラまがいの迫り方をしていて、おとなしい性格につけこんで、ここ最近ようやくホテルに連れ込めるような間柄になった。
スタイルもよく、抱き心地は抜群だった。
「あの、先にシャワーを……」
「いいって、そんなもん」
嫌がる部下に顔を寄せ、無理やり唇を奪う。
舌を差し入れ、たっぷりと唾液を注ぎこんでやった。
本来なら自分など相手にしてくれなさそうな、若くて可愛い女をこうして自由にしているのは最高の気分だった。
「ほら、脱げ」
「は、はい……」
部下は渋々といった様子で服を脱いで全裸になった。
さすがに二十代前半の裸身は、張りもあって輝くように美しい。
藤田は下腹部を欲情で煮えたぎらせながら、彼女に覆いかぶさった。
――それから小一時間、藤田は彼女の体をたっぷりと堪能した。
スタイルも良く、性器の締まりもいい。
こうやってセクハラまがいに女子社員をモノにするのは、彼女で五人目だ。
その五人の中でおそらく彼女が一番セックスの相性がいい。
簡単に手放すのは惜しかった。
「はははは、今日もよかったぞ。どうだ、正式に付き合わないか?」
「そ、それは……許してください」
彼女は顔をそむけた。
「なんだ、はっきり断られると傷つくぞ。ん?」
藤田は二回戦を挑もうと、ふたたび彼女に覆いかぶさった。
若い体を堪能するように腰を振っていると、突然――そのときは訪れた。
ぼんっ!
どこかで破裂音を思わせる音が響く。
なんだ……?
不思議に思ったが、声を発することはできなかった。
声を発するための口が、喉が、いや頭部全体が――。
吹き飛んでいたからだ。
※
「ひ、ひいいいい……」
北川は呆然と藤田の首なし死体を見上げていた。
突然、藤田の頭が爆弾でも仕掛けられたかのように吹き飛んでしまった。
わけが、分からなかった。
藤田の下腹部は彼女のそこと重なり合ったままだ。
死体に抱かれているかと思うと、たまらなく不気味で、
「い、いやぁぁ……」
力を込めて押しのけた。
「はあ、はあ、はあ……」
全裸のまま、両肩で激しく息をつく。
恐怖を感じる反面、
(やっと課長から解放されたんだ……)
そんな安堵感があるのも事実だった。
***
〇『武術の神』と呼ばれたじいさん若返る。10歳の美少年になって無双&ハーレムの二周目人生を堪能します。
こちらも連載中です!
https://kakuyomu.jp/works/16817139555212119066
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