11 痴漢被害について相談される


「あたしの友だちだよ。けっこう清楚な感じで、その……東雲くんの好みかなーって……」

「まあ、ヤリマンよりは清楚系の方がいいな」

「あ、ひどい。あたしのこと言ってない、それ?」


 成瀬が拗ねたような顔をした。


「あたし、あなたが思ってるほどヤリマンじゃないからね」

「別にどうでもいい。お前は恋人じゃない。ただの性処理道具だ」

「むむ……」

「その女、紹介してくれるか?」


 言いながら、下半身に血が集まってきた。

 成瀬以外の女の『味』も知りたいところだ。


「うん、いいよ。じゃあ、今度の週末にでも――」

「ああ。ヤらせてくれそうか?」


 俺はストレートにたずねた。

 成瀬は表情をこわばらせ、


「ど、どうだろ……あたしも後押ししてみるけど……」

「ま、期待しすぎない程度にしておくよ」




 翌朝、登校した俺に鈴木さんが『相談したいことがある』と言ってきた。

 で、昼休みに屋上に行き、話を聞いたところ――、


「痴漢?」

「……うん、通学電車で、最近ときどきお尻を触られるの」


 鈴木さんが小声で告げた。


 顔が、赤い。

 恥ずかしさとか屈辱とか色んな気持ちがないまぜになってるんだろうな。


「誰にも相談できなくて……でも、ずっとこのままなのは辛くて……」

「……ずっと悩んでいたわけか」


 こくん、とうなずく鈴木さん。


「親にも女子の友だちにも言えなくて、ただ東雲くんにはなぜか言えそうな気がして……」

「なんでも相談に乗るって言ったろ」


 俺はにっこり笑った。


「うん、その言葉を思い出して……東雲くんなら聞いてくれそうな気がしたから……思い切って言ってみたの」


 言いながら、鈴木さんはちょっと泣きそうな顔だ。


「体の色んなところを触られたり……制服に、その辺な液体が付いてたことも……」


 精液でも付けられたのか……?


 俺は怒りと嫌悪感を同時に覚えた。


「すごく嫌で……でも、怖くて……」

「許せないな」


 心の中でドス黒い何かが沸き上がるのを感じる。


 痴漢なんてする奴は当然クズだ。


 俺の能力を使えば――。

 相手を特定すれば、あとは俺の能力で殺せるな。


 と言っても、電車内で即死させるわけにはいかない。

 そこで覚えたての【時限爆殺】の出番だ。







***

〇『武術の神』と呼ばれたじいさん若返る。10歳の美少年になって無双&ハーレムの二周目人生を堪能します。

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