26 社会のゴミたちを強制的に殺し合わせる2


 殺し合えと命令したものの、それに従わない組もいた。


 俺に歯向かうことはせず、かといって仲間同士で殴り合うこともない。

 なるほど、俺に向かってこなければ、自殺させられないと考えたか。


「だったら――俺が直接手を下す。死ね」


 と、そいつらを順番ににらみつけた。


「がっ……!?」

「ぐあっ……!?」


 一人ずつ頭部を吹っ飛ばしていく。


「ひいいいい……」


 悲鳴があふれた。


「ははは、いい気味だよ。罪悪感なんて全然湧かないな」


 俺は愉快な気分だった。


「こ、こんなこと、やってられるか!」

「おい、山田! 俺は降りさせてもらうからな!」

「お、俺もだ!」


 ヤンキーたちは恐怖の表情を浮かべ、一斉に屋上の出口へと向かった。


「おっと、逃げるなよ」


 逃げ出そうとした奴らの頭部を吹っ飛ばした。

 胴体だけとなったヤンキーたちがその場に倒れる。


「た、助けてくれぇぇぇぇ……」

「許してくれぇぇぇぇ……」


 とうとう、残ったヤンキー全員が泣き出した。

 俺の前に土下座して命乞いをする。


「お前らは今までさんざん他人に暴力を振るってきただろ。俺だってお前らに脅されたり、殴られたこともあった。それが――立場が逆転したとたんに許しを請うのか?」

「お、お願い……殺さないで……」

「お願いしますぅぅぅ……」


「情けない奴らだ」


 俺は鼻で笑うと、さらに適当な奴を一人、頭を吹っ飛ばした。

 ――そういえば、これって頭以外を吹っ飛ばすことってできるのかな?


『「爆殺」モード、攻撃対象及び威力の調整を行いますか?』


 突然、頭の中でアナウンスが響く。

 それらしき機能があるんだな。


「たとえば頭の中の血管の一部を吹き飛ばすとか――ギリギリ死ぬくらいの範囲で威力調整することは可能か?」

『調整開始……終了。「爆殺」可能です』


 おお、けっこうすごいな。

 俺の【殺人チート】には、まだ俺自身が知らない効果があるみたいだ。


 今度じっくりと調べてみるか――。






***

〇『武術の神』と呼ばれたじいさん若返る。10歳の美少年になって無双&ハーレムの二周目人生を堪能します。

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