第3話

小学3年生までは、イレーヌちゃんといっしょに、パリの小学校に通っていた。

4年生になる時に、ボクはパリから愛媛県松山市の小学校に転校した。

松山市は、ロンドン生まれでパリ育ちのボクにとって、生まれて初めての日本だった。

松山市は、家のすぐ近くに松山城もあり、市内にはヨーロッパみたいな可愛い市電も走ってるし、日本最古の道後温泉もあるし、めっちゃ良きところだ。小説坊っちゃんの舞台にもなっていて、文学的香り漂う街でもある。坊っちゃんの舞台だからか、松山に来る人に対して、めっちゃ優しさを感じるような街でもある。

小学校でも、転校生のボクに対して、みんな優しく接してくれている。転校生に対して、優しく受け入れてくれる雰囲気ある。

初めての日本の地、松山で本当に良かったと思える。

小学校も、月組、雪組、花組の3クラスで、ボクは4年雪組になった。可愛いクラスの名前だなあ~って思った。パリも、そういう自然を愛する気持ちあるから、松山もパリと似てるなあ~って思った。花の都、芸術の都パリと、松山の街も、なんとなく、どこか似てる感じした。ミカンも美味しいし。瀬戸内海も、きれいで美しい。地中海、エーゲ海、瀬戸内海って思った。

4年生で転校して来て、松山少年合唱団に入った。ウィーン少年合唱団みたいな雰囲気だった。ウィーンとも、松山は似てる気する。

5年生で月組になった。走るの速かったから、運動会でもリレーの選手になった。

6年生の時に修学旅行で別府温泉に行った。松山から船に乗って大分まで行った。

湯けむりの漂う独特な温泉地だった。日本に来て、道後温泉に行って、修学旅行で別府温泉にも行けて良かった。日本的な風景だなあ~って思った。

小学校を卒業して、松山城のすぐ近くの中学に入学した。

松山城と松山市内の景色を描いた風景画で、絵画コンクールの金賞を受賞した。

ボクはちっちゃな頃から女の子みたいだったから、小学校でも女の子のお友達ばっかりだったし、中学生になっても、学校で、いつも女子の友達といっしょにいた。

水泳部に入って、女子用の水着を着て泳いでたけども、今は、水着も、上下セパレーツで着替えしやすく、ジェンダーレスな共用タイプになっている。

体育や水泳部の着替えも、ボクは女子のほうでやっていた。もともと水泳部は、側に誰かいても、みんな気にせず着替えをしている。ボクも女子の友達といっしょに着替えて、いっしょに泳いでいた。


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