作中の時代について。
この世界の歴史について
数億年ぐらいの時間軸の中で、以下の様な時代に分けられています。
神話の時代→ 『諸人の国』の時代(別名:古代魔法文明時代) →戦国時代→現在
各時代のざっくりとした説明
・神話の時代
世界創造から神々が降臨した時代。人類の誕生神話は各地によって諸説あり。とある地では土塊から人を作ったという伝承があるが、数億年ぐらいのスパンの中で本当に正しいのかどうかは分からない。
神話の時代は物質化した神々達により、この世界が整地された時代である。
土を、水を、風を、火を、……ありとあらゆる種をそこかしこに撒き、花開かせた。
命の問いという、自分達の隷属種族である人間の寿命を決める問題を出した時。人間が、岩ではなく果実を選ぶというミスは起こったものの、それはそれとして時代は繁栄した。
神話の時代は、神々の戦争で幕を閉じる。
幾百億もの膨大な数の神々が相争い、結果として一握りの神が残った。血を流し過ぎたと思った神達は、天地の狭間に座という物を作り、形ある世界から肉の身体を捨てて座へと至る。
この時、神々は人間達を神の言葉から解き放つ。人族は神の言葉によって隷属させられていたが、この神の言葉が失われた事により、人族は自由意志に目覚め、次の時代に続く種となる。
なお余談であるが神々の戦争の爪痕は深く、神話時代の産物がイシュバーンで夥しい数今も埋まっており、それが迷宮現象を引き起こしている。
また一大交易都市パルトニルをかつて統べていたゴーレム教団は、歴代の教主アルンプトラにより神々の戦争で使われていた神鉄の巨兵が秘密裏に継承されていた。
・『諸人の国』の時代(別名:古代魔法文明時代)
神話の時代が終わり、世界の主権が人間を始めとする物質種族に移った時代。現在とは違う文明の進み方をしており、今では失伝した魔法も数多く存在している。
この時代の中で『諸人の王』と呼ばれる者により、初代統一王国『諸人の国』が勃興し、永く世界は統治されたがある代において王が暗殺される。
その後、国の跡目を狙い、数多くの後継者の乱立によって分裂。
国土は幾十幾百にも分裂し、それが後の世――群雄割拠の戦国時代へと繋がっていく。
尚、魔術師が使う古代語は、『諸人の国』の公用語として産まれる。言葉と歴史が始めて人の手により選択された時代と言っても過言ではない。
しかし古代語については既に母語――コミュニケーションの機能は失われている。
『諸人の国』の裁断において、それぞれが新たな言語を生み出したが故である。
また王国の分裂に伴い、築き上げた魔法技術は著しく衰退をした。
例えば、王国時代には珍しくなかった空中都市であるが、上記の国の裁断により古代語の機能低下・戦国時代による魔法使いの著しい減少・技術の遺失により現在は新造不可能である。
余談であるが、後にトルメニア王国が統べる事となる、無名大陸と呼ばれる土地。
そこのエスカオズと呼ばれる場所に暗夜から星が一つ落ち、星より現れ出でたる一人がバルレーン・キュバラムであると伝承ではまことしやかに語られている。
・戦国時代
『諸人の国』が分裂し、世界中各地が戦乱の時代を迎えるに至る。
人類はゆっくりと総数を減らしていった。
ここからは各地により歴史の数が分裂していく為、一概に様相を表すのは不可能である。
無名大陸ではトルメニア王国が勃興――大陸全土を平定するに至った。
世界的な大きな事としては、古代魔法文明時代で世界中が分裂したがこの時代の末に魔術師ギルドと魔法学院が生まれる。失われていく魔法文化をなんとか食い止めようとする魔術師達の抵抗であった。
またこの時代は技術のガラパゴス化が著しく生まれた時代でもある。
各地では異質な文化が花開き、その一つが魔法銃である。
更にこの頃になると暗殺者バルレーン・キュバラムの名が、巷間に広く語られ始めた。
・現在
世界全土を巻き込んだ戦争の嵐も一過した時代。
言語と暦は新たに統一された。新たに生まれた公用語は広く伝播したが、さりとて言葉の違いも存在している。
戦役はなくなった訳でなく怪物の出現や迷宮現象等で依然として人は剣を執らねばならない。
魔法文化はようやく復興し始め、魔術師達は復元された初代統一王国時代の魔術を使っている。
時折、傑出した天才が完全オリジナルの魔法を作るが、それはほんの僅かである。
というのが、ざっくりとしたこの世界の説明です。
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