第十三話 暗闇の死闘
まずい…そう思った矢先、オオサンショウウオは突進してきていた、、最悪、少年の方には意識が向かないようにしている、、、だが戦況は不利だった、1番は体格差だろう、なんせこのバケモン、4〜5mあるんだぞ、翔夜と咲はcmクラスだ勝てるはずがない、、、それに時間も時間だ、周りが暗すぎる、この中でまともに動けるのは咲だけで、俺たちは【闇慣れ】系統のスキルがない、終わったな、、、
「くっ!咲!状況はわかるか!」
「わかるけど!どうにもならないわ!こんな化け物どうするのよ!」
「【絆】でそのオオサンショウウオの位置を教えてくれ!そしたらさっきみたいに俺が冬季を落とす!」
「翔夜!こんな暗闇で正確に俺を落とせるのか!?」
「わからないがやるしかない!」
「わかったわ!」
咲がオオサンショウウオに近づき、場所をある程度伝えようとする
「ここから2m前くらいよ!」
翔夜は俺を取りに来て上空に羽ばたこうとするが…
オオサンショウウオが、水を噴き出して来た!消防車のポンプより強力そうだ
「翔夜離れろ!!!!!」
俺はそう告げると、【質量変化】を使用して、一気に重さをあげた!そしてオオサンショウウオのポンプ攻撃を受け止める!
ドッゴォォォォーン!!!!!
結構な音が鳴った、、、
なんて勢いだ、、【質量変化】に限度があったら砕けていたかもしれない、、、
そう俺のスキル【質量変化】には限度がない、今のところはだが、それでもこれが役に立ったと言えるだろう、
俺が硬すぎると判断したのかオオサンショウウオは狙いを変える、、その視点の先は翔夜だった。
オオサンショウウオはそのポンプ技で何度も上空の翔夜を狙う…。
「あいつ、間違いなく【闇慣れ】系統のスキルを持っているぞ!」
避け続ける翔夜、息はまだ上がっていない、普段から飛んで食料を集めているため、少しは慣れて来たのだろうか、だがいつ体調が切れるかわからない、この状況の打開策を考えなくては、、
冬季は自分の今の体に腹が立った、、
ほとんどできる事がない、、、
足手纏いだ、、、
なんで俺だけ、剣なんだ、、、
翔夜は飛行しながらオオサンショウウオの攻撃を交わし続ける、冬季を取りに行こうとしても、あの攻撃に邪魔される、しかも冬季に近づくとあの少年に害が及ぶかもしれない、、
「ちっ厄介だな、、、」
翔夜は【鳥の目】を発動して360度見回す、
これで何かが変わるかわからないが、周りの情報はこの状況の打開策の材料だ!
必死に周りの情報を集める、そんな中翔夜はある事に気づいた、、
「日が出始めてる、朝だ。」
そう、実はもう寝てから結構な時間が経っていたため、時間的にはもうすぐ朝なのだ、
朝が来るとか関係あるか!?まずはあいつの動きを止めないと!、、、…
動きを止める……、、、
待てよ?朝?
「二人とももう少し耐えるんだ!!!!!!」
突然の翔夜からの命令に咲は、
「もう少し耐えろって!それはあなたでしょ!」
そう咲は【黒色】の効果で相手から見つかりずらい、なんなら見つかっていない、、冬季は剣であるため敵視すらされていない、そうヘイトを受けてるのは翔夜なのだ、
「たっ確かにそうだが!いいだろ別に!!」
「翔夜待ってくれ!?あと少し耐えると何があるんだ!?」
冬季は翔夜が何か考えついた事を察したようだ!
「朝が来る!!!!!!!」
「はぁ?」
冬季はなんだこいつといったように言うが
「なるほどね」
咲は全て察したようだ
「任せて翔夜!私が動きを止める!!!!!」
翔夜は笑った、こいつ、察したかと驚きの感情が【念話】を通して伝わってくる、逆に冬季からは困惑の感情だ、
「何が、、、何をするつもりなんだ!?」
日差しが谷に入ってくるその瞬間、私は小さい体を生かして一気にオオサンショウウオとの距離を詰めて間合いに入った、そして私は日差しによってできた、オオサンショウウオの影を踏む、
スキル【影踏み】
突如、オオサンショウウオの動きは止まる!
だが咲の足にもとても重い力がのしかかってきた、
「くうぅ!!翔夜!早く片付けて!!!!!」
「任せろ!」
翔夜は足に持った冬季を、、、落下させた!
真っ直ぐ真っ直ぐ…オオサンショウウオに向かって落ちていく、
【質量変化】
冬季は自分の重さを倍にする倍にする、そしてオオサンショウウオの背中に向かって、、
刺さった!
バコォォォォォーーーン!!!!!!!!!!
地響きが鳴った…オオサンショウウオを串刺しにして地面に刺さり、地面には地割れができていた、
「ハハっ凄まじいな」
オオサンショウウオは絶命していた
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