第十三話 路地裏

 授業が終わると、俺は早めに帰りたいため、すぐに席を立ち、すぐにクラスを出る、今日は、帰る前に少し王都を回ろうと思ってる。虐げられている身であるが、せっかく王都に来たんだ、少し楽しむぐらい別にいいだろう、


 俺は学園の門を出ると、王都で有数の商店街、ピマルク商店街へ向かった、平民の店が多く、

 活気盛んであり、どのお店で食べる飯も美味しいと聞いたからだ、


 商店街では、イケイケなおじが焼き鳥を焼きながら声を張り上げて接客したり、立ち食いで蕎麦を食ったりしていたり、とにかく普段見るような光景ではなかった、


「すごいな、、」


 僕はこの光景に興味津々だ!早く何か食べたい!


 いい匂いだ、お腹がなる、


「おいそこの坊主ぅ!焼鳥どうさぁ!俺のとこの焼き鳥はこの商店街で一番美味いぞぉ!」


「馬鹿やろう!うちの焼き鳥が一番に決まってるだろぉ!坊主こっちに来い!!!!!!」


 僕の周りでイケおじが争っている、微笑ましい光景だ、平民とは、素晴らしいな、貴族の様に下賤ではなく、差別もない、なんならあの穢らわしい視線すら無いんだ。


「心地よい、」


 僕はそう呟き、歩き出す、


「焼き鳥を一本頼む、種類は、これがいいな」


 焼き鳥、、というのは食べたことがないが、さっきからイケおじが食べろ食べろと言ってくる、相当絶品なのだろう、沢山種類があって迷ったが、これが一番美味しいそうなのでこれにした。


「オットォ!コッケの塩焼きとは、見る目あるなぁ坊主、!!銅貨一枚だ!毎度あり!」


 僕は金を払うと、ご機嫌な様子のイケおじに銅貨を払い、焼き鳥を貰う、そして近くのベンチに腰掛け、そっと一口、


「うお、、アッツ!!!、、………上手い、」


 一口齧った時は、まだまだ熱々だったものの、

 肉汁が口の中全体に広がり、新鮮な味、今まで味わったことがない感覚に陥っていた、、


「これが焼き鳥、、、」


 僕は思わず感歎の声を漏らす、


「はっはっは、上手いだろ上手いだろ!坊主の選んだ焼き鳥はコッケと言って、絶品級モンスターの焼き鳥なんだぜ」


 イケおじが笑いながらそう告げてくる、


 コッケ、聞いたことがある、兎型のモンスターで逃げ足が早く捕縛は難しい、また炎を放ってくるため、怪我をすることもあるという、


「これが、コッケ。。。」


 僕はコッケの肉にやみつきになってしまいそうだと思いながら、二口三口とどんどん齧っていく、いつのまにか、焼き鳥は棒だけになっていた、


「もう完食か、」


 僕は虚しくそう告げた、

 俺は棒をゴミば箱に捨て、また歩き出す、すると商店街の横にもう一つ道を見つけた、


「こんなとこあるんだな」


 僕は、その曲がり道の奥を見た、こっちの明るさはなく、まるで洞窟のような暗さを纏っていた、悍ましい光景だ、


 それを無視して歩こうとしたが、視界の端に何かが映った、


「女と、、男?」


 それは、大の大人3人と、少年が一人、少女が一人、その5人に親しい様子はなく、なんやら争っている雰囲気だった、僕は、素通りしようとするが出来なかった、少女がこっちに視線を向くた時、その目を見てしまったからだ、


 わからない、何故その目に心を動かされたのか、だが俺の足は前に進む、


「どうしたんすか?」


 気づけば僕は声をかけていた

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