4.え…?

なんか今日はいつもより憂鬱な1日

だった気がする。


電車の窓ガラスに映る自分を見て思う。



結局あれはなんだったんだ……。



考えても分からない。

何回もあのシーンが頭に浮かぶ。




痛くなかったしなぁ……。

電車に乗っている時も、

改札を通る時もずっと

このことで頭がいっぱいだった。


家まであと少し、最後の坂道を

息を切らしながら登る。


自粛大学生にはきつい坂だ。


息が上がる。



「はぁ、、はぁ、、、」




坂の上にあるオンボロアパート。

雨が降るたびに何故か俺の部屋の

前にだけ水溜りが出来る。


サビかけたドアノブに手をかける。












「ガチャ」








その瞬間、憂鬱な一日は終わった。












靴を脱ごうとした時に気づいた。

全身鏡に映った俺の足くびから青い毛が生えている。


「え、?ええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


流石に叫んだ。


しかし、それはさら驚かせるための燃料に

過ぎなかった。








声も変わっていた。


「え?あ。あ。あ。あ。」


やっぱり変わっている。

いつもの声じゃない。

もう何が起きているのか分からない。


「なになにな、なにこれ?え!?

まって、ちょっと待って、なにこれ」



意思に反した笑みをこぼしながら、


鏡を見る。



「え。」言葉を失った。





俺は、ス☆☆ッチ になっていた。












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19歳の僕がある日突然アニメキャラクターになってしまった話 ボクは、カリウム。 @KAMIZAKI_K

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