第6話 春日大社
2月1日午後3時
足利夏菜子は春日大社にやって来た。
全国に約1,000社ある春日神社の総本社である。ユネスコの世界遺産に「古都奈良の文化財」の1つとして登録されている。
奈良時代の神護景雲2年(768年)に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建され、中臣氏・藤原氏の氏神を祀る。主祭神の武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使とする。
奈良・平城京に遷都された和銅3年(710年)、藤原不比等が藤原氏の氏神である鹿島神(武甕槌命)を春日の
藤原氏の隆盛とともに当社も隆盛した。平安時代初期には官祭が行われるようになった。当社の例祭である春日祭は、賀茂神社の葵祭、石清水八幡宮の石清水祭とともに三勅祭の一つとされる。嘉祥3年(850年)には武甕槌命・経津主命が、天慶3年(940年)には、朝廷から天児屋根命が最高位である正一位の神階を授かっている。『延喜式神名帳』には「大和国添上郡 春日祭神四座」と記載され、名神大社に列し、月次・新嘗の幣帛に預ると記されている。春日祭当日、勅使が藤原氏の人間の場合は、「藤鳥居」あるいは「藤の鳥居」という鳥居をくぐって本殿に進んだ。藤鳥居は、後醍醐天皇が、元弘3年(1333年)12月、中宮に冊立された正妃の珣子内親王のために詠んだ和歌にも歌われている。
藤原氏の氏神・氏寺の関係から興福寺との関係が深く、弘仁4年(813年)、藤原冬嗣が興福寺南円堂を建立した際、その本尊の不空羂索観音が、当社の祭神・武甕槌命の本地仏とされた。神仏習合が進むにつれ、春日社と興福寺は一体のものとなっていった。11世紀末から興福寺衆徒らによる強訴がたびたび行われるようになったが、その手段として、春日社の神霊を移した榊の木(神木)を奉じて上洛する「神木動座」があった。
1871年(明治4年)に「春日神社」に改称すると共に官幣大社に列し「官幣大社春日神社」となった。
1946年(昭和21年)12月、近代社格制度の廃止に伴い、このままでは単に「春日神社」となってしまい、他の多くの春日神社と混同されてしまうので、これを避けるために現在の「春日大社」に改称した。
1948年(昭和23年)に神社本庁の別表神社に加列されている。
1998年(平成10年)にユネスコの世界遺産(文化遺産)に「古都奈良の文化財」の1つとして登録された。
本社に近いところにある二之鳥居を潜った。深い森の中に丹塗りの門が佇んでる。るるぶを広げた。南門と呼ばれる場所だ。そこからしばらく歩くと無数の釣燈籠が吊るされた朱塗りの廊下に出る。回廊をしばらく歩くと高さ約10m程度の楼門が見えてきた。そこからしばらく歩いたところには若宮神社がある。正しい知恵を授けてくれるというアメノオシクモネノミコトっていう神様が祀られている。
夏菜子は一連の事件が解決するように祈った。
若宮神社からしばらく歩くと夫婦大國社に辿り着く。オオヌシノミコトと
未来とつきあってるときに来てれば今頃結婚していたかな?
奈良県警の和戸雁助や銀角丈二が駆けつけた。ガイシャを和戸はじっくり観察した。
「おそらく男の死因は撲殺だ」
和戸は言った。
未来の母親、聖子は頭を何度も下げた。
「先生のおかげで息子は助かりました」
「胸筋が異様に発達してるからです」
奈良県警刑事課長・備後右京は銀角丈二、坂東パイン、和戸雁助の3人を率いて飛鳥エリアにやって来た。鬼の
「ボス、我々をこんなところに連れてきてどうするつもりです?」
和戸は疑問を備後に突きつけた。
備後の足元には血塗れのボーリングのボールが転がっていた。
「何でこんなものが?」
銀角は怪訝そうに言った。
「沼津文哉の命を奪ったのはコイツだ」
午後5時、夏菜子は『さざなみ』に戻りニュースを見た。📺
2月1日 - 自由民主党所属の松本純、大塚高司、田野瀬太道の各衆議院議員は同年1月18日に東京都内の午後8時以降の不要不急の外出自粛要請を守らず、午後11時頃まで銀座のクラブに滞在していたとして、この日に同党を離党。
午後11時頃、夏菜子は犬の遠吠えで目を覚ました。夏菜子は表に出た。裏庭にある小屋の壁に向かって野良犬が吠えている。
後ろから漣貴子が駆けてきた。
貴子が猟銃を撃つと野良犬は森の奥へと逃げていった。
貴子が小屋の鍵を開けた。
「キャアアアッ!!」
貴子の悲鳴が響いた。
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