第25話 時には楽観的に考えるのも、人生には必要なのかもしれない

「どう? 落ち着いた?」

「……はい」


 咲さんの嗚咽が落ち着いてきたタイミングで舞が声をかける。

 あれから10分、15分くらい舞に抱き締められながら泣いていた咲さんだったが、ようやく気持ちも落ち着いてきたようだった。


「ずっと抱え込んでた分、すっごく泣いちゃったわね」

「うぅ……恥ずかしいのであまり言わないで下さい」

「ふふっ、ごめんごめん」

「あと、……ごめんなさい。服、涙で汚しちゃいました」

「いいのいいの。気にしないで。これは名誉の汚れだってことにしておくから」

「何だよ、その理由は」


 確かに名誉かもしれないが、名誉の負傷みたいに言うのもなんか違うような……。そんな俺を気にする様子もなく、舞は咲さんへ再び問い掛ける。


「私的にはすっごく気持ちを伝えたつもりだけど、まだ不安?」

「…………」


 咲さんは何も言わなかったが、まだ完全に不安が解消されたというわけではなさそうだった。


(だけど、それもしょうがないよな。本人にとっては本当にトラウマになっている出来事なわけだから)


 直接的にいじめを受けているよりはましかもしれないが、内容的にはほとんど変わらないだろう。

 その様子を見て舞は少し悩んでいるようだったが、おもむろに鞄の中からスマホを取り出すと、


「……ねぇ咲ちゃん。ちょっと見てほしい写真があるんだけど」

「写真……ですか?」

「うん。私の、中学時代の写真」


 中学時代の写真? いきなりどうしたんだろう? 脈絡のない舞の言葉に首を傾げていると、スマホを操作していた舞が写真を咲さんへと見せる。

 俺も何気なしにそのスマホを覗き込み――。


「……えっ?」「……へっ!?」


 俺と咲さんは同時に驚愕の声を上げる。

 写真には、恐らく中学時代の舞だと思われる人物が収められていた。いや、中学時代の自分の写真って言ってるから間違いないんだろうけど……。

 一緒に写っている看板に『入学式』と書かれているので、中学入学時の舞なのだろう。

 そして、俺が先ほどから恐らくとか、だろうとか、言っているのには理由わけがある。


「えっと、その……」


 咲さんは舞にかける言葉を何とかしてひねり出そうとしている。一方、俺に至っては頭が真っ白になっていて言葉自体が出てこなかった。

 そんな俺たちを見て舞が苦笑いを浮かべている。


「やっぱ、その反応になるよね。中学時代の私の写真を見たら」


 苦笑いを浮かべる舞が話す通り、その写真に写る舞は中学時代のモノで間違いがないのだろう。

 しかし、俺と咲さんが反応に困っているのは……その写真に写っている中学時代の舞が今の舞と似ても似つかない姿だったからだ。

 もちろん、全く似ていないというわけではなく今の舞の面影も残ってはいる。しかし、それ以上にパッと見の姿が変わっていた。


「眼鏡もかけてるし、髪形も可愛くないしぼさぼさだし。表情だって俯いてるから分かりづらいけど、どんより暗い顔してるし。何というか……ブサイクだよね、中学の時の私」

「い、いや、誰もそこまでは――」

「でも、全然違うなって思ったのは事実でしょ?」

「…………」


 図星をつかれた俺は思わず押し黙ってしまう。人の容姿をみて全然違うというのは失礼極まりないのだが……押し黙ってしまったことが逆に答えをはっきりと伝えているようなものだった。


「いやー恥ずかしいけど、私っていわゆる高校デビューってやつなのよね。高校もそれに合わせて地元の子がいないような遠いところを選んだわけだし」


 自虐気味に微笑む舞に、益々何も言えなくなる俺達。あまりのインパクトの強さと初めて聞く話という衝撃によって、どう反応していいのかもわからない。

 というか、舞は急にどうしてこの写真を見せてきたんだ?

 すると、俺の表情から疑問をくみ取ったらしい舞がぽつぽつと中学時代の事を振り返るように話しだす。


「それでね、私が何でこんな黒歴史ものの写真を見せたかって言うと……私って元々こんな容姿だったから全然友達もいなかったんだよね。性格だって、根暗だったから余計に」

「根暗っていっても、今の舞からはそんな雰囲気微塵も……」

「それは頑張って今の私を作り上げてるからなんだよ。容姿とか話し方とか、今の雰囲気とか。……まあ、恥ずかしい話自分の好きなキャラを、必死に真似しただけなんだけどね。本当の私はこの写真みたいな女の子なんだ」


 俺も咲さんも黙って舞の話を聞いているしかない。それくらい、舞の中学時代の写真と話が衝撃的だった。


「それで、こんな性格だからよくいじめられてたんだ。まあ、いじめというよりはいじられてた、からかわれてたって表現の方が近いもしれないけど。男子からはからかわれて、女子からは陰湿な女子生徒って感じに陰口をたたかれてさ」


 あっけらかんと話す彼女だが、その瞳はどこかやるせない悲しみに震えているようにも見えた。

 自分は何も悪いことをしていないのに、周りから疎まれる。どうすることもできないだけに、より一層自分を責めてしまいそうな状況だ。


「でも、その時に私も咲ちゃんのように思ったの。今の自分を変えたいって。今の自分を変えればこの状況が変わるんじゃないかって」


 自分を変える。言葉にするのはとても簡単だが、本当に実現させるとなると途方もない努力が必要なはずだ。俺だったら確実に投げてしまうだろう。

 だけど、舞はその努力をやりきったからこそ、新しい自分を手に入れることができた。


「きっかけ……というか、背中を押してくれた出来事はまた別にあったんだけど、今回は省略するね。とにかく、そのきっかけがあったから私は自分を奮い立たせて変わることができた。容姿を少しでも可愛く見せるために髪形とか、化粧品とかにも気を遣うようになったし、話し方や言葉遣いも明るく見えるように頑張って直した。それと、人間関係をリセットするためにあえて遠くの学校を選んだりもした。とにかく、やれることは全部やったんだ。それ程までに……あの時の自分が嫌いだったから。周りを変えるには自分を変えるしかないなって」


 舞は舞なりの覚悟を持って自分を変えた。だからこそ、学校での評判があるのだろう。


「……咲ちゃんも、まさにあの時の私と同じ状況だと思うんだよね。今の状況を打破するために、何とか立ち上がろうとしてる。それこそ、きっかけ1つ与えれば間違いなく抜け出せるはずなんだよ。私ができたみたいにさ」


 そういって舞は咲さんの両手を優しく握り締めた。ビクッと身体を震わせる咲さんへ、これまで以上に優しい声色で、安心させるように問い掛ける。


「咲ちゃんはさ、人と話すことが怖いんだよね?」

「……はい」

「じゃあさ改めて聞くけど……私たちはどうかな?」


 舞の真っ直ぐな瞳が咲さんを射抜く様にして捉える。


「私たちは絶対に咲ちゃんの事を否定したりしない。絶対に咲ちゃんの味方であり続ける。……教室とかではどうしようもないかもしれないけど、私たちって部活をやってて部室もあるから、放課後はそこに来て一緒に話そ。それこそ、奏ちゃんだっているし、気兼ねなく話せる場所だと思うからさ」

「…………」


 咲さんの瞳が不安げに揺れ、次の言葉を思案するような間ができる。

 多分、咲さんの気持ちがこれ以上ないくらいに揺れ動いているのだろう。それこそ、自分を変えたいという気持ちと、このままでいいという弱い気持ちがせめぎ合っているかのように。


「……俺からも少しだけいいか?」


 ここしかないと思ったので俺は二人の会話に口を挟む。


「咲さんの気持ちは痛いほどよく分かるし、人間不信になる理由もちゃんと伝わってきた。……だからあえて言うんだけど、多分完ぺきな人間なんてこの世に一人もいないと思うんだよ」


 咲さんの問い掛けるような視線に促されて俺は続く言葉を口にする。


「陰口をたたく人だっているし、直接的によくないことをする人だっている。それこそ、悪意を持って近づいてくる人だって。とにかくいろんな人がいるんだ。俺だって大した年数生きてきたわけじゃないけど、それでも色んな人がいることは少しずつ分かってきた」


 そこまで聞いていた舞が伏し目がちに俯く。理由はもちろん分かっているが、あえてこちらから言うことでもない。

 あくまでこれは、咲さんを安心させるための話なのだから。


「だけど、その中で奏さんとか舞とか、相手の事をちゃんと思いやることができる人だっている。咲さんの理解者になってくれる人が近くにいる。……だからさ、俺はもっと簡単に考えていいと思うんだよ。『あぁ、こんな人もいるんだな』くらいの気持ちでさ。咲さんは多分、みんなに好かれようとしたから余計に色々考えちゃったと思うんだ」


 軽く考えるなと言われるかもしれないが、俺はこのくらいシンプルに考えたほうが人間関係はうまくいくと思っている。毎回毎回、相手の本音を伺いながら話すなんて疲れるだけだし、何よりそんな人間関係は長続きするわけがない。


 よく人間関係は広く浅くか、狭く深くという議論になる時があるが、俺は断然後者である。というか、色々なことを考えすぎるなら、考えたうえで人間関係を選別していくことも一つの手だろう。それでうまくいかなかったらその時はその時だ。


 そして咲さんは真面目過ぎるがゆえに、あの3人の言葉を真に受けすぎて、考えなくてもいいようなことまで考え始めてしまった。元々広かった交友関係が逆にあだとなってしまったというわけである(もちろん、それが悪いとは言わないが)。

 咲さんの交友関係を詳しく知っているわけではないが、純粋な好意を持って咲さんと話していた人も多くいたはずだ。

 

「……戸賀崎先輩は、いつもそんな風に考えてるんですか?」

「大体な。その方が楽だし」

「そのおかげで友達は少ないけどね」

「ほっとけ」

「…………だけど、怖くないんですか? 逆に狭くしたことによってその人に裏切られたら……すごく、傷つきそうで」

「それは難しい質問だけど……その時はその時だって、俺は諦めてる。逆に、そんな心配が必要ないくらい相手と仲良くなればいいんじゃないかなってね」


 それは数少ない俺の友人である輝にも当てはまるだろう。輝のコミュ力に救われてきた部分も大きいが、俺だって輝と話している時は楽しいということを伝えてきたつもりだ。


 そして、舞との関係にも当てはまっていると思いたい。


「なんというか、亮って変なところで潔いわよね」

「これは完全に考え方の問題だからな。だけど――」


 俺はそこで一度言葉を切ると、改めて咲さんへ向き直る。


「だけど、これだけは分かってほしい。俺たちが咲さんの為に行動したことは同情でも何でもなく、ただ咲さんの力になりたいからだって。もちろん、奏さんだって同じことを想ってる。この短時間で俺たちの全てを理解できたなんて思わなくていいけど、それだけは信じてほしい」


 これが伝えたいことだった。咲さんのことを想って行動したこと。これは何の嘘偽りもない事実である。そこまで疑われたらもうどうしようもないので、これだけは理解しておいてほしかった。

 俺からの言葉に咲さんの瞳は再び揺れ動く。


「……戸賀崎先輩って意外と楽観的というか、どうしてそんな風に考えられるようになったんですか?」

「理由か……あんまり深刻に捉えないでほしんだけど、楽観的に考えられるようになった出来事があって……俺の両親、俺が小学生の頃に離婚してるんだ。それに伴って、父親が姉を、母親が俺をって感じに親権もそれぞれ別れて……結果として姉とも離れることになったんだよな」


 思いがけない言葉に舞と咲さんの目が見開かれる。


「り、離婚ですか……」

「それにお姉ちゃんとも……」

「多分、ちょっとしたすれ違いだったと思うんだけどな。親権の件も、理由があってそれぞれになったわけだし。……まあその話はいいとして、離婚したら名字が今のに変わったんだけど、小学生だとやっぱり気になるじゃん? なんで名字が急に変わったんだろうって。そこから小学生の間だと噂が広がるのも早いから、俺の両親が離婚したのもすぐに伝わって……」


 ある意味、小学生という精神年齢が低いからこそ生じてしまう問題。更に、大人同士でも交流することが多い小学生の頃だからこそ、噂も広がるのが早かったのだろう。


「クラスの中で言われたんだよ。『亮君の名字が変わったのって、お父さんとお母さんが離婚したからなの?』って。多分、その子の親がうっかり口にしちゃったんだろうな。今なら小学生の悪気のない質問だって分かるけど、なかなか酷い話だろ?」


 もちろん、口を滑らせた子の親がどんな気持ちで話したのかもわからないし、そもそも心配してくれていたかもしれない。だけど、子供にとってはかなりデリケートな話だし、一歩間違えれば大事になりかねない出来事だった……と、今思い返すとそう思う。

 しかし、当時の俺の反応は少し予想と違っていて、


「でもさ、その時の俺って別に悲しかったり、悔しかったりって感情は出てこなかったんだよ。何というか、子供ながらに状況を理解できてたって言うか、納得できてたって言うか……。とにかく、その時は普通に『そうだよ』って答えられたんだ」

「そ、そんな……本当に悲しくなかったの?」

「もちろん、離婚するって聞いた時は悲しかったけど、母さんがそれまで以上に俺を寂しくさせないように気を遣ってくれてたからな。父さんがいないって言う心の隙間を埋めてくれたんだ。だからこそ、普通に対応できたと思うし、俺がある種楽観的に考えるようになったのもここからだと思うんだ」


 俺の話を聞いた当時の友達は、『そうなんだ! だったら、俺たちが寂しくさせないようにしてやる』くらいの事を言ってくれて、むしろそれまで以上に仲良くなった思い出がある。

 周りに恵まれてたと言われればそれまでだけど、この出来事を通して過度に悲しんだり、悩んだりするのもよくないんだなって、子供ながらに理解できた。そんな出来事だったのである。


「……小学生の頃に、そんな出来事があったんですね」

「ほんと、深刻に捉えてくれなくて大丈夫だからな。あくまで、俺が楽観的に考えられるようになった出来事を話しただけだから」


 俺は改めて念を押しておく。人によっては両親の離婚はタブーかもしれないが、俺にとっては別に沢山あるうちの出来事の一つなのだ。過剰に気を遣われてほしくはない。


「…………」


 俺たちの告白を聞いた咲さんは再び考え込むようにして視線を下げる。恐らく、色々なことを言われ過ぎたこともあって、頭の中の整理も付いていないのだろう。

 舞もそれが分かっていたようで、握っていた両手をゆっくりと離す。時間的にも話し始めてから約2時間ほどが経過しており、そろそろ両親の帰宅する時間となっていた。


「取り敢えず、今日はこれで終わりにしましょうか。咲ちゃんも色々考えて疲れちゃっただろうし」

「い、いえ、そんな……むしろ、お二人には話したくないことまで話させてしまって申し訳な――」

「咲ちゃん!」


 そこで舞が咲さんのオデコにデコピンをお見舞いする。いきなりの攻撃に目を白黒させる咲さん。俺も隣でギョッとしていた。

 しかし、そんなことお構いなしの舞さんは、ビシッと人差し指を咲さんへ向けると、


「何度でも言うけど、私たちは咲ちゃんの力になりたいからやったんだからね? 咲ちゃんが一歩踏み出したいって言ってくれたから、協力したの。だから、謝るよりも『ありがとう』ってお礼を言うこと! 私たちは全然迷惑だなんて思ってない。咲ちゃんが好きだから。そこは亮も言ってたけど、ちゃんと信じる!」

「は、はい! ごめんな……ありがとうございます!」

「うん、よろしい!」


 そういって今度は咲さんの頭を優しく撫でる舞。こういう飴と鞭の使い方もあるんだな。

 そして、使ったコップなどを片付け、俺と舞は玄関へ。


「じゃあね、咲ちゃん」

「本当に今日はありがとうございました」

「うん。また何か相談事が必要だったら言ってね?」

「はい。今日、お二人のお話を振り返ってまた考えたいと思います。また自分なりに答えが出たらお伝えしますね」

「了解。良い返事、待ってるから」

「答えに詰まったらまたゲームでもやって、発散してもいいしな」

「そうですね。またお姉ちゃん経由でお誘いします」

「……ちなみに、今日の話って奏ちゃんには?」

「……ちょっと考えてみます」

「うん、わかった。できれば話してあげてほしいな。奏ちゃんは私たち以上に咲ちゃんの理解者だから」

「はい……」


 最後は若干煮え切らない返事のまま、俺たちは小鳥遊家を後にする。最後に舞が奏さんの事を付け加えたのは、これまでの話を聞いてより奏さんへも相談すべきだと思ったからだろう。舞が言わなかったら俺が言うつもりだったし。

 そのまま小鳥遊家が見えない位置まで歩いていき、


「……奏さん、一応終わったけど聞こえてた?」

『うん、ちゃんと聞こえたよ』


 今日、一日通話を繋いでいた奏さんへ声をかける。返事からするに通話自体に問題は発生していないようで安心した。途中、充電も心配だったけどもってくれてよかった。

 問題は、この後奏さんがどう対応するかで――。


『……アタシ、ちゃんと咲ちゃんと話してみる』


 やはり、咲さんと話すことに決めたらしい。まあ、あれだけ色々な話を聞いて、黙っている方が難しいだろう。


「繋いでたことが逆効果になっちゃったらごめんね?」

『ううん、気にしないで。むしろ、そんな事を気にしてたらいつまで経ってもこの問題は解決しないと思うから』


 奏さんの言葉から断固たる決意のようなものが伝わってくる。これはもう、奏さんに任せるほかないだろう。


『あと、まいまい。最後の言葉、ありがとね』

「……ううん、気にしないで。ただ、私が奏ちゃんと話したほうがいいって思っただけだから」

『それでもすっごく嬉しかった。アタシ、頑張るから。亮ちんも色々ありがと。また結果はちゃんと報告するね』

「了解した」

『じゃ、本当に今日はありがと。今日のお礼はまた学校でするから』

「うん。また学校でね」


 そう言って奏さんとの通話は終わり、俺たちはホッと息を吐く。


「……取り敢えず、俺たちは帰ろうか」

「そうね」


 二人の話し合いがうまくいくことを祈りつつ、俺と舞は再び帰り道を歩き出したのだった。

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