第19話 彼女の話⑥

「っ…優香さん…………」



私のはだけた姿を見て、隼くんは顔を更に赤らめて口を開けていた。



「……やっぱり恥ずかしいね……中学生とはいえ、隼くんみたいな男の子に見られちゃうのは」



隼くんはやっぱり年頃の男の子だ。


私の裸を上から下まで見つめていて、そこから目が離せないでいる。



「ねえ隼くん…女の人の裸を見るのは…初めて?」



私は隼くんに近づき、隼くんの手を取り、私の胸へ当てさせる。


「いやっ!!初めてじゃ…ないです…」


最早抵抗もできなくなった隼くんは、私の胸に手が当たった瞬間、目を逸らしながら慌てて否定する。


それでも私によって私の胸に持って行かれた手は、そのまんま置いてあった。


「彼女としたことあるの?」


「いや…そういうのじゃなくて…僕、家族が女の人だらけなので……」


「なーんだ、そういうことか」



確かに家族ならば幼い頃に一緒にお風呂に入ったり、お風呂上がりに裸で歩いているのを見たりとかはよくあることなのかもしれない。



「てことは、こんな風に……欲情している体は初めて見るってことね」


私はその事実にこの上ない優越感を得た。


隼くんは、私によって私の胸に当てられた自分の手をどうして良いのか分からずにそのままにしていた。



「隼くん。おっぱい揉んでみて?女の人の、揉むのも初めてよね?隼くんがしたいようにしていいよ」



え、と驚いたような声を出して躊躇う隼くんの両手を、私の両胸に当てて強く押し付けた。


隼くんは息を呑み、手は動かせないでいた。


「……どう?初めてのおっぱいは」


隼くんに触れられているというだけで、全神経がそこに集まってるみたいだ。





「…あっ……」



突然のことに、思わず声を出して感じてしまう。


ただ当てていただけだった手を、隼くんは優しく動かしたからだ。



隼くんはそんな私の反応を見て、更に息を荒くして顔を赤らめた。



「柔らかい…です……フワフワしてて、気持ちいい……」



そんな隼くんの素直で初心な感想は、隼くんに対する愛おしさを増した。



「んっっ!」



だけどそんな余裕はすぐになくなってしまうくらい、隼くんの手はだんだん強くなって私の胸を揉む。


「隼くん…?手が動いてるけど…」


「はい……初めて触るので…つい……」


「…どう?触り心地は気持ち良い?」


「はい……!…優香さんも、気持ち良いですか?」



そう聞いてくる隼くんは、もはや本能なのかもしれない。


つい数分前までは理性を保っていた隼くんは、今目の前でひたすらに私の胸を堪能している。


その顔は、さっきまでとは違って……



男の顔になっていた。



「うんっ……気持ち良いよ……はぁっ…だめ、乳首コリコリなんて…」


「ここが気持ち良いんですか?硬くなってきました…」


「ああっ!やめて!だめ!気持ちいい…」



隼くんはエッチをしたことが無いとは言いながら、無意識なのか本能なのか、私の乳首を指先でいじる。


私の反応を見ながら、より気持ちいいところを当ててくる。


その手つきがなんだかとてもエロくて、10個も離れてる子にこんなことをされてる自分の姿を俯瞰で考えてしまって、凄く興奮した。



「隼くん……おっぱい舐めてみて?」


ぎこちなく私の胸を触っていた隼くんの頭を抱え、右側の乳首の前に持ってきた。


「私、こっちが弱いの。……隼くんに舐められたら、大変なことになっちゃうわ……」



目の前に乳首があることに興奮したのか、隼くんは目を心なしかギラギラさせて私の乳首に飛び付いた。


「……あああっ!!きもちいいっ!」


隼くんのチロチロと動く舌や、たまに優しく噛んでくる歯の感触がとても気持ち良い。


隼くんは右の乳首を舐めながら、左手で左側の胸を触っている。



上から見るそんな姿は、さっきまでの落ち着き払った子からは想像もつかない程、男性的だった。



「あっ!隼くん……上手……気持ち良いよっ」


「嬉しいです。僕、上手ですか?」


「うん…っ!すごく上手だよ」



上目遣いで尋ねてくる隼くんのあまりの可愛さに心臓が飛び跳ねた。



本能を見せてきて、男の子なんだという実感を湧かせてはくるけど、やっぱりまだ子供なんだ…



そのギャップと2面性に、私は翻弄されるだけ。



「隼くん。私のアソコも触ってみる…?」



私はもう、アソコも疼いていて仕方なかった。


こんなに歯止めが効かなくて自分から触ってほしいと思うなんて……


今までに、なかったのに。



「…いいんですか?」


「いいに決まってるよ…むしろ触って…?」



もう完全に男モードだ。


隼くんは私の許可を得るとすぐに、自分の手を私の胸からアソコに移した。


「……えっと……あの…実は、どう触ればいいのかよくわからなくて…」


恥ずかしそうにしながら隼くんは私のをマジマジと見つめていた。


「初めてだもんね、しょうがないよ。ほら、ここをこうして……」



私は一通り、隼くんに女のアソコについて教えた。


隼くんは目を逸らさずにずっと見ていて、とても真剣に聞いてくれていた。




「ほら……隼くん…早く触って……?」



説明を終える頃には、ずっと隼くんに見られていたということもあり、私のアソコは洪水のようになっていた。



「はい……」


隼くんは恐る恐る私へ触れる。



「……あっ……!」



まるで、一瞬雷が落ちたような感覚だった。


たった指一本触れられただけなのに……


全身に電流が走っているかように気持ちよかった。



「あっ!いいっ!そこ!気持ちいいっっ」



私の声と濡れるアソコを見て、隼くんは優しく私を触る。


さっき教えたばかりなのに…


私の反応が良いところをピンポイントで触ってくる。



「あっ!!ああっ……!」



軽く触られているだけなのに、隼くんの指が動くたびに…


体が熱くなってしまう……



隼くんは私の顔を見ながら、様子を窺うようにしている。


その不安そうなあどけない顔とは裏腹に、私の下半身を動く彼の指はとても熱くて媚薬のようだった。



「あっ……イクっ!イッちゃうっっ!!」


そんな私の声を聞きながらも、隼くんの指は止まらなかった。


その動きで、私はあっという間にイッてしまった。



「……っはぁっ……はぁっ……」


ただ触れられただけで、こんなに気持ちいいのは初めてだった。


自分でする時よりも、これまでの誰よりも…


初めて女を知る、目の前にいる隼くんに触られただけで私のアソコはずっと疼く。





「…優香さん……これ、挿れていいですか…?」



イッた後の私を何も言わずに見ていたと思ったら、隼くんは自分の大きくなったモノを触りながらそんなことを言ってきた。


「隼くん……」


「ごめんなさい……ほんとはだめなのは分かってます……でも……優香さんが気持ちよくなってるのを見てたらどうしても、挿れてみたくなっちゃって…」



私は今、夢でも見ているのだろうか…


あの隼くんが、私に挿れたがっているとは……



「いいよ。もちろんいいわ。隼くんの、ちょうだい?」


私は半ば夢見心地ながらも、隼くんから求めてくれたことが嬉しかった。



「ありがとうございます!」


隼くんも嬉しそうに笑顔になる。



「隼くん、挿れたことないのよね?…隼くんが寝てくれたら、私が上になって挿れてあげるわ」



そう言いながらも、早速私は隼くんを軽く押し倒していた。



すかさず私は隼くんの上に乗る。


興奮と緊張でドキドキしているのが伝わってくる。



まだ脱がせていなかった隼くんのズボンとパンツを一気に脱がせ、私は隼くんのモノを初めて目にした。



「……え!なにこれ……」



目の前に現れたのは、中学生とは思えない程の立派なモノ。


大きくて太くて長さもあって……


真っ赤な血管がはっきりと見えるくらい熱くなっていた。



正直、今まで見てきた中で一番大きい。



こんなものを挿れられたら……壊されてしまうかもしれない。



「あの…優香さん……あんまり見られると、恥ずかしいです……」



私の下で隼くんは恥ずかしがっている。


その可愛い反応には似合わないモノを彼は持っていた。



「隼くんの、すっごい大きいね。こんなに大きいの初めて見たよ」


「えっ…ほんとですか?」


「うん!日本人離れしてるわ…」


「やった!なんか嬉しいです」



そう言って素直に笑う隼くんは、モノの大きさを気にする男子中学生そのものだった。



「隼くんって、本当に可愛いね」


私はそう思わずにはいられなかったから、思ったことをそのまま口に出した。


こんなに可愛いのに、アソコだけはこんなに凶暴とか……



「反則でしょっ……!」



私は既にガチガチになっていた隼くんのモノを自分に挿し込んだ。



「……うっ…!」

「ああっ!すごい!!!」


繋がった瞬間、2人は思わず声を漏らす。



「隼くん……すごい…もう私の中、隼くんでパンパンよ……」


「……優香さんの中も、すごく気持ちいいです……!こんなに圧迫感があるんですね…」



初めて感じる女の人の中の感覚に、隼くんは顔をしかめていた。


「隼くん。私の中そんなにいい?」


「はいっ!……今動かれたら、やばいです…」


「それ、動いてくださいって言ってるのと同じだよ?」


「えっ……ああっ!うわあっ!!あっ!」



私は隼くんの上で思い切り腰を動かした。



「あっ!隼くんっ…すごい…奥までくるっ!」


「あああっ……優香さんっ…うごいたら…あっ」


「動いてほしいんじゃないの?」


「ちがっ!…あああっっっ」


「でも動いちゃうっっ気持ちよすぎて…腰が勝手に動いちゃうっっ!」


「ああああっ!!気持ちいいっ!僕も気持ちいいです!!」



動くたびに中で圧迫感を増す隼くんのモノ。


私はそれを感じ、自然と腰が速くなる。



太くて硬いものが奥の奥まで届いていて、腰が浮きそうなくらい気持ちいい。



隼くんは今、出会ってマトモに話たのはほぼ初めての相手に初めてを奪われている。


彼女でもなければ親友でもないし幼馴染でもない……


たった昨日までほぼ他人だった女に、腰を振られている。



これからこの子は、私に初めてを奪われた男として生きていくんだわ……




そう考えたら物凄い優越感が湧き上がってきた。


体の快感と気持ちの快感が同時に襲いかかる。



「あああっ!イヤっ!イくっ!!っっああっ!」



頭が真っ白になる。


大きく体が波打って、全身にゾクゾクとこの上ない快感が走る。



子宮の奥まで届くこの快感は、しばらく収まらなかった。



「……優香さん、このまま、僕が動いてみてもいいですか…?」



私がイッた瞬間から動きを止めてくれてた隼くんが、少しもどかしそうに聞いてきた。


「うん…いいよ……」


私がそう返事したのとほぼ同時に、隼くんは下から私を突き上げるように動いた。



「あっ!気持ちいいっ……!」



突き上げられる隼くんのモノが奥まで響く。


だんだん速くなる動きとだんだん増してくる性器の密度は、私の中を狂わせる。



「あっ!あっ!……隼くんっ…ほんとに初めてなの……?」


思わずそう聞いてしまうくらい、下から突き上げる動きが上手だった。



「はいっ……はじめてですよ?」


「すごいじょうずっ……あああっ!気持ちよすぎる!」


「……褒められると嬉しいですっっ…余計に速く動いちゃいますよ」


「あああああ!!だめええっ!!」



私の両腕をしっかりと掴んでさっきよりも高速で腰を浮かせる隼くん。


男の子の本能と体力ってすごい……


「あっ!だめっ!またイクっっ!!」


「イッちゃって下さい優香さん」


「だめえっ!あああっ!!」



隼くんの言葉に応えるように2度目の絶頂を迎える。


体から力が抜けてガクガクして、思わず隼くんの方に倒れ込む。


すると隼くんは私を抱きしめるように体を密着させ、そのままの態勢で動き出した。



「隼くんっ!?ああっ!!」


「我慢できなくて……ごめんなさいっ」



余裕のない隼くんの声と吐息が耳元で響く。


私はもう、隼くんのされるがまま。



熱くて筋肉の付いた硬い腕に抱き留められたまま、下半身はひたすら隼くんの腰の動きによる快感に浸る。



「あっ……!イきそうですっっ」


隼くんが切羽詰まった声で言う。



「出ますっ!出しますよ優香さん!」


隼くんは私を自分の体から引き離し、モノを抜こうとする。



「このまま出して」


「えっ?……あっっ!!うっ!あああっ!」



私が膣と腕に力を込めて隼くんのモノと体をそれぞれ拘束するようにギュッと締めた途端、隼くんの体が大きく震えて私の中を満たす。


私は外で射精そうとしてくれていた隼くんの体を固めて、無理矢理中に出させた。



ドクドクと大量の精子が流れ込むのを感じる。


まだ脈打ってるモノとビクビク動く腰が隼くんの気持ちよさを表している。



「…え……優香さん……僕…」


「中に出しちゃったね、隼くん。初セックスが生の中出しって…すごいエッチ」



だんだんと頭の中がはっきりしてきて、徐々に理性を取り戻す。


隼くんはその段階で、私によって中出しさせられたことに気づいて我に返ったように焦る。



「えっ…!中にって……やばいですよね…」


「大丈夫よ。私が出させたんだから」


「そうじゃなくてっ!だって、もし…」


「心配いらないよ。私は子供ができない体なの」



焦りまくる隼くんとは対象的に冷静に答える私。



私の体質を知っても知らなくても、ゴムつけないで中出しするクソ野郎なんて、ごまんといたのに。


焦ってくれるだけ、まだまだ良心的…



「そうなんですね……けど…」



無理矢理中出しした後に私の体質について知り、安心しきる奴がほとんどだった。


けど隼くんはまだ何か言いたげだ。



「けど……雰囲気に流されたとはいえ…なんかすごく優香さんに対して最低なことをした気分です…」



さっきまでの野性的で本能的な男の子とは別人のように真面目に落ち込む隼くん。



「私にとって最低って何が?」


「え?だって……その、付き合ってもないのに……」


「それならお互い様じゃない。」



やっぱり中学生は真面目だ。


経験がないからなのだろうけど。


大人になればそんなことに責任感じる奴なんていないのに。



「そう…なんですけど…」


「ほら、よくセフレって聞くでしょ?あんな感じよ。お互い恋愛感情は無いけど、性欲を満たすためだけにエッチはする。それと同じだと思えばいいよ」



最低な大人だとは自覚しつつも、こうでも言わないといけない気がした。



だって私は……



「そうですか……でも…色々とごめんなさい」



賢者タイムなのか妙に冷静に項垂れ反省する隼くんに、セフレ以上の気持ちを抱いてしまっていることは確かなのだから……




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