味変スキルがレベルMAXで最強無双~ポーションの味を変え続けて10年。俺を追放したあいつらは、俺がモンスター肉を激ウマのステータスアップ料理に変えてた事を信じない~
第13話 一生めんどうをみてやると、私と死んでと、次の目標
第13話 一生めんどうをみてやると、私と死んでと、次の目標
「お前は徹底的に管理が出来てない。まるでメンテナンスをさぼった武器みたいなだ。俺がお前をピカピカにしてやって、一生めんどうをみてやる。どうだ?」
「分かりました。末永くお願いするのだ」
メディシスは少しためらった後に顔を真っ赤にして言った。
「じゃあ、俺の激ウマ料理を味わってもらおうか」
二つの口でなと小さい声で付け加えた。
「まぁ」
キュアラが口に手を当てて驚いている。
どこに驚く要素があるんだ。
メディシスとキュアラに激ウマ料理極めを食わす。
俺は食わない。
やはり白目を剥いて倒れる二人。
キュアラの口に激マズ料理を突っ込み、強引に起こす。
「くぅー、不味い」
「ほらよ、口直しのちょいウマだ」
キュアラと一緒にメディシスを寝台に運ぶ。
そして、二つの口で堪能してもらった。
メディシスも処女だった。
「一生面倒をみてくれるのだね?」
「ああ、言ったろ」
「顔をもっと近くで見たいのだ」
うん、顔ぐらいどうってことはない。
俺が顔を寄せると、メディシスは眼鏡を取った。
眼鏡取ったら見えないだろう。
でもメディシスが可愛いから許す。
見つめ合う俺とメディシス。
「こほん」
キュアラがわざとらしく咳払いをした。
メディシスがはっと我に返った。
「眼鏡! 眼鏡がないのだ!」
「手に持ってるよ」
「これが管理される幸せか。ほわぁ」
メディシスは変人だな。
眼鏡を取って動かなければ、惚れるのにな。
「よし、
「そういえば、飲ませたいポーションがあるのだ。鉄肌ポーションなのだ」
「強そうだな」
「オーガ並みの皮膚なのだ」
どうせ激マズだろうけど、スキルを使えば問題ない。
俺はメディシスが持って来たポーションを、スキルを使ってから飲んだ。
「お願いなのだ。私と死んで」
メディシスが短剣を俺に突き立てる。
うっ、あれっ痛くない。
「びっくりしたな。実験するなら、すると言ってくれ」
「さっきの台詞を言ってみたかったのだ」
「では、私も。あの女を選ぶと言うのですね。許せません。一緒にあの世で結ばれましょう」
キュアラも俺に短剣を突き立てたが、皮膚で止まった。
二度目だと少し面白みに欠けるな。
「次はこれなのだ。痒くなるポーションなのだ。不味くないのだけど、実験できなかったのだ」
「それは絶対に飲まん。モンスターに飲ませてやれ。使う機会ならいくらでもある」
「残念なのだ」
「俺が責任もってモンスターに飲ましてやるよ」
「ならいいのだ」
「メディシスは戦えるのか」
「私は天才なのだ。認識阻害スキル持ちなのだ。誰にも気づかれないのだ」
「それは戦えるとは言わないだろう」
「こそっと近づいて、ポーションを背中に投げつけてやるのだ」
「強いが、皮膚に触れただけで死ぬ毒なんて、素材を採る面から言っても駄目だな」
「毒は作らないのだ」
「さっきの痒くなるポーションは毒じゃないのか?」
「皮膚がつるつるぴかぴかになるけど、副作用で痒くなるのだ」
「鑑定で見たんだな」
「そうなのだ。効果はわかるけど、効力が分からないのだ」
「毒でないとすればどんなのがあるんだ」
「健康になるけど怠くて動けなくなるポーションとか、多数あるのだ」
「なるほどね。戦力にはなりそうだ」
「メディシスちゃんは可哀想なのね」
突然キュアラがそう言った。
「どういう事?」
「認識阻害は無視され続けると芽生えるのです」
「過ぎた事なのだ。学園でやり過ぎた私が悪いのだ」
「理解されなかったのか。俺はメディシスは良いと思うよ」
たぶんあれだ。
眼鏡を取って見せたんだな。
男子生徒がイチコロで女子の嫉妬を買ったに違いない。
才能もあるし、他にも原因はありそうだが、俺には関係ない。
「どこに冒険に行くのだ?」
「俺は生き物だったら勝てる自信がある。物を食いさえすればな。勝てないと思われるのは強力なアンデッドとゴーレムだな。これを克服したい」
「ふむ、古戦場と遺跡に行く事になるのだ」
「そうなるな。キュアラも良いか?」
「ええ、構いません」
次の目標はアンデッド退治に古戦場だ。
キングスケルトンとはやったが、あれは弱かった。
俺が強かったのではなく、前に見たキングスケルトンの5分の1ぐらいの強さだと思う。
古戦場ではその一段上のエンペラースケルトンとやってみたい。
エルダーリッチとかもやってみたい。
魔法戦にも俺は弱い。
これも克服したい。
それまでに遠距離攻撃を考えておこう。
遺跡ではミスリルゴーレム辺りを目標にしたい。
これが倒せれば俺は無敵と言っても過言ではない。
そういえばゴーレムの核は食った事がないな。
メディシスに鑑定してもらって毒で無ければ食ってみよう。
食った効果が楽しみだ。
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