第5話

今日は、近所の集まりがあって、今年はうちが班長になってるから、どうしても会議に出なきゃなかった。

会長の挨拶があって、会計やら、ごみ収集場の掃除当番だの、決まり事を決めたら。

少し会食をする感じだ。

これも、母親が若い時は行ってたが、もう、5〜6年前から俺が行ってる。

今年は新しく越してきたという、女性が紹介された。

俺と歳が近そうだけど、大人しそうな童顔なその女性は、松本さんと紹介された。

ずっと空き家だった、地主の長屋に入ったそうだ。

会長が「歳も近いし、加茂さん、色々教えてあげてください。」っと俺に振られた。

「俺ですか?」

「そうそう、松本さんは、畑も少し覚えたいって事だから、あんた一人で畑やってっから、教えてくれないかね〜。」

その女は、俺の顔を見て、ひょこっと頭を下げた。

「まー、今んとこ、収穫でも手伝ってもらうかね。」

俺も、少し助かったなと思った。

母ちゃんが、動かなくなって、色々削った所もあったが、もう1人いたら助かるなと。

「いつから大丈夫なんですか?」

「明日から、お願いします。」

松本さんは、頭を下げた。

俺は、地味な女だなと、興味もなかった。ただ、畑の手伝いはとても助かったと、やる事を改めて考え始めた。

会食は終わり母親の分の弁当ももらい家に帰った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

しない ハメリュ @megu4445

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る