企業勢への道
3回目のお誘いはコラボではなく、
「オフィスってこう見るとやっぱり大きいな」
僕は朝から電車に乗り都内にある、会社のオフィスに来ていた。
「緊張する、話すときはトキとして、というより僕自身だから人見知りが発動してりしないか心配だ」
そもそもとして、vtuber始めてすぐにこんな場所来ると思わないじゃん。だってここ、Vスタの事務所だよ。僕なんかが来ていい場所じゃないよ。もっとかわいい女の子が来る場所だから、なんで男の僕が来てるんだよおかしいだろ。その理由は2日前の夜までさかのぼる。
__
「え⁉Vスタ公式からのメール、なんか僕やっちゃったかな」
Vスタさんのvtuberとは2回コラボしているが、何かダメなことでも配信で話してしまっただろうか。記憶をあさってみても特に思い当たることはない。
「うーん、とりあえず見てみるか」
『雪乃トキ様
弊社所属のvtuberとコラボしていただきありがとうございます。この度はトキ様を
弊社所属のvtuberとしてデビューしないかというスカウトの意味を乗せたメールとなります。ご希望ならば、現在使用しているアバターでも構いません。ご質問等ありましたら、こちらへメールをお願いします。・・・』
「これってスカウト⁉でもどうして僕に?」
普通に考えてみればぼくはまだまだ新人vtuberの部類だ。運のいいことに企業とコラボをしたりして、登録者も増えてきている。しかし、それだけの理由ではスカウトはしないと思う。
「そうだ!このメールで理由でも聞いてみようかな」
__
『担当の方はなぜ私をスカウトしたのか知っていますか?』
『はい、実はトキ様を見た社長がスカウトをすると言って、私たちもトキ様を調べ、問題ないと判断したためこのようになっています』
『なるほど、しかし私はまだまだ人気とも言えませんが大丈夫でしょうか?』
『そこも考慮したうえでスカウトをしているので大丈夫です』
『1つ言っておきたいことがあります』
『はい、どうしましたか』
『私、リアルでは男ですが大丈夫ですか?』
『マジですか』
『マジです』
『確認取ってくるので、少しお待ちください』
__
これで企業への所属もなくなっただろう。まぁ今も結構楽しいし、年取ったらオーディションでも受けようと思ってたし、ていうかこの高い声で企業所属のvtuberって結構難しいんじゃないだろうか。
「お、来た」
__
『社長に確認を取った結果、全然オッケーらしいです』
『本当に大丈夫ですか、まぁちなみになんて言ってたか分かります?』
『男でもかわいいなら、オッケーですだそうです』
『なるほど気が合いそうです、それはそれとして私としてはこちらこそVスタしょぞくのvtuberになれるなら喜んで受けます』
『ありがとうございます、ではもし日程が開いていましたら、都内の○○へ来てもらっていいですか』
『日程は空いているので、行きますね』
__
時間は最初に戻る。
とまぁこんなことがあってここにいるというわけだ。まぁここにずっといても仕方がない行くか。
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だんだんとかしこまった言葉が崩れていくぅ
そもそもとしてこういうの詳しくないから適当です大目に見てね。
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