【閑話】ママに会おう②

「少し散らかってるかもだけどごめんね」

「別に大丈夫っすよ」

入っていくと水の飲みかけだったり、カップ麺を食べたままにしていて少しのレベルを越している部屋だったが、指摘するのは失礼かもと思った千鶴は気にせずに咲についていく。


「私はトキくんが絶対に人気になると思って、新しいアクセサリーとかを考えたのまぁ私が思ってたような感じではなかったけど」

「人気にってそこまでですよ、まだ登録者が1000人を超えてきたぐらいですから」


「ん?トキくん今日の登録者数見たの?」

「あぁそういえば見てないですね、、、えっ5000人!」

自分のアカウントを開き登録者数を確認するとしっかりと5000人の文字が書かれている、そうして見ていると再生回数の多い配信が菜乃とのコラボだと気づく。


普通に考えれば人気Vtuberとコラボしたのだから登録者が増えるのはほぼ必然なのだが、千鶴の低い自己評価がそんなわけないと思い込んでいたのだ。


「でっでも、自分自身の力じゃないですし、、、」

「違うよトキくんの力だよ、だっていくらコラボで増えたとしてもこんなに増えたのは君にも魅力があるからでしょ、自信もって!」


「はっはい」

「この話は終わり、で私が作りたくて作ってみたんだけど、どう配信でつけてみない?」

咲がパソコンを見せるとそこには雪の結晶をアクセサリーにした絵が映っていてとてもかわいらしい。


「おぉいいですね、これでトキがもっとかわいくなりますでも僕なにも返せませんよ、それでもいいんですか?」

学生になるときにパソコンやマイクにお金を使ったトキには返せるようなものはない、だけどかわいくなりたいと強く願うトキは聞き返す。


「いいの、君もかわいいのが好きなんでしょうさすがに新衣装とかはもらうけど、それに仕事の息抜きで描いたものだしね」

「ありがとうございます、いつか収益化するときがあれば依頼します!」

咲はすぐにできるようになりそうだと思うなか、千鶴にデータを送り一緒に玄関へと向かう。


「じゃあまた何か直接話したいときはメッセージ送るからよろしくねトキくん」

「はい、分かりました稲部さん」

これでもっとかわいくなれるやったーと思う、やっぱりかわいくなりたすぎる千鶴なのであった。。。


________


なんかVRMMOの作品も書いてみたいけど設定とか考えるのって難しいとまた実感させられました。

タイトルの行き当たりばったりは今作の書き方でもあるらしい。





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