第5話 地獄の車内パート2!

はいどうも皆さんこんにちは。

今回もタイトルを見ての通り前話からの引き続きパート2でございます!

いやぁ前話が大好評だったんでねー引っ張ってやろうかと思いまして。


『大好評なんかじゃなかった』、『早く学校いけや』…などなど。


たくさんのお便りが来ていますね!

嬉しいですねー。


俺としても次に行きたいんだけどな?いかんせんまだ伏線を張りたかったんだけど張れなかったんでね…えぇ。


まぁ、前置きはこのくらいにしておいて。

実はというか前回から続けて書いているんで前話が好評だったのかなんて全く知りませんけどね。はは!

おもしろかったら是非☆を…


あんまりすると催促みたいになるんで現実に戻ろうかね。


前話は俺が発狂して終ったんだっけか?

いや、違ったわ!まぁ似たようなものではあるけれども。

極道さんとの会話で終わったのか(記憶改変済み)


閑話休題。


「それにしてもお前、名前なんて言うんだ?」


突然極道さんが質問してきた。

橘からなんも聞いてなかったんかね?

けどまぁ、答えないわけにもいかないわけで。


「俺の名前は天音海翔です。一応橘さんの彼氏


すると突然、俺の太ももに激痛が!!脊髄反射で太ももを見ると橘がなぜか太ももを抓っていた……ってデジャヴかい!けど痛い!どっちやねん!

関西弁ツッコミをやり終わったところで、橘の顔を見るとその顔は珍しく青白くなっていた。死んだか!?


と呑気に思考することコンマ1秒。

極道さんからドスの利いた声が車内に響いた。


「お嬢の彼氏、いや天音海翔。お前今なんつった?」


お嬢の彼氏、天音海翔、お前。「」かぎかっこの中に3つも俺の呼び名が!?

そんなことはおいておいて。

俺はなにかやらかしてしまったのだろうか?

極道さんを怒らせてしまうような失言はしていなかったと思うんだが…




見返してきても何がいけなかったのかちっとも分からん。ちょっと傍点振られているところがあったけど、なんで振られとるのかもわからんし。

俺が思案していると極道さんが口を開いた。


「お前さっき、お嬢の彼氏をだぁ?随分と舐めた態度じゃあねぇかぁ?」


俺の呼び名はどうやらお前に決まったらしい。

ならば先ほどの名前を言った意味は!?と心の中でツッコミしつつ、目の前の問題点に頭を悩ませる。

やはり俺のどこが極道さんの逆鱗に触れたのか分からない。

俺は助けを求めるといった意味合いを込めて橘をちらりと見る。


「おい橘、俺はなにをやってしまったんだ!?全く分からないんだが…」


コソコソっと橘にギリギリ聞こえるくらいの声量で話す。


「そうね…こればっかりはあなたが全部悪いとは言えないわね。適当に話すから私に合わせなさい。


どうやら橘は極道さんがなぜ怒っているのか分かっているようだった。

しかし俺からすればこの地獄みたいな空気を終わらせてくれるならなんだってする思いだ。

俺は橘の意見に同意の意味合いを込めてうなずてみせる。

それを横目でちらっと見た橘は極道さん相手に論戦を繰り広げ始めた。


「私が説明しますは極道。実はその…一目惚れだったんです…」


!?


大女優 橘抹白降臨ッ!


「そうなんですねお嬢…しかしなんでまたこんなやつなんかに一目惚れなんか…」


「こんなやつとは些か私としては心外ですがそうですね…。天音くん、人が恋に落ちるのはどういう瞬間ですか?」


唐突に俺に振ってきやがった!!

しかし、数々のラブコメを読んできた俺からするに…

赤子の手を捻るより簡単な問いである!(*実際には赤子の手を捻ったことはありません。)

俺はそっと一呼吸を置いて、


「そうだな、まず一番betterベターなところだと悪漢わるいおとこから助けるところとかか?物語の最初は決まって美少女を助けるところから始まるんだ。そうだな…あとは、登校中に『遅刻する~!』と言いながら急いで食パンを口に咥えて曲がり角を曲がると美少女と衝突!なんとぶつかった美少女は主人公の学校の転校生だった!そこからなんやかんやあって恋仲に…だとか、駅のホームで知らない学校の男から『髪に芋けんぴついてるよ。(イケボ)』とかかな。まぁこれは少女漫画っぽいけどな。あとは俺らみたいに初手告白から始まるのもあったするしな。後は―――」


「もう分かった。もう分かったから天音くん。それ以上自分の性癖やら趣味やらをひけらかすのは止めて。あなたに聞いた私のミスだわ。それとやっぱりあなたメタすぎるのよ。」


俺は橘に話を振られたから誠心誠意を込めて熱論したのだが???

全く、水を差された気分だ。

言うならば、ヒロインとの結ばれるフラグがビンビンに立ってる状態で二人きりの時告白しなかった主人公を見ている時の俺みたいだ。

ん?これはちょっと違うのか?まぁいいや。

それとメタすぎるって?失礼だな、これは個性なのだよ橘くん。


「とまぁ、こんな風にたくさんあるのよ。」


「そ、そうみたいですね…」


極道さんが若干引いてた。誠に遺憾です。


「だから私がどんな風にして天音くんに一目惚れしたとしても別にいいじゃない?」


「たしかに…」


極道さんが押されてる!いいぞ橘!もっとだ!!


「それに告白したのはその…私からなの…だから天音くんをあまりいじめないでほしいわ…」


!?!?!?!?!?!?


橘の上目遣い!?!?

可愛い…


圧倒的美少女+上目遣い=大勝利。


この世界のことわりを表す方程式が俺の脳内で立式された。

って、いかんいかん!俺にはほかに気になる人がいるんだ!

このままだとただの屑である!どこかの誠さんのように刺されかねない。(フラグ)


ふと唸り声が聞こえていたので運転席を見ると極道さんも橘の上目遣いにやられているようだった。

やはり美少女の上目遣いは正義だったのだ。IT SO ジャスティス!!

けどもまぁ、極道さんも見た目の割には可愛い子には弱いのな。

ちょっと仲間意識芽生えた。

この場合は主人にあたるから当然なのだろうか?

上流階級のことは一般ピーポーである俺にはわかりません!


「ところでお嬢、どんなところが好きなのかは聞いても?」


確かに橘のなかでどのような設定ストーリーになっているのかは気になる。俺は極道さんから橘に視線を戻すと、なにやら橘さんの顔がほんのりと赤い。

おやおや?少し揶揄やゆしたくなったので、極道さんに乗っかることにした。


「そうですね、確かに橘さん…いいえ、抹白さんが僕のどこに好印象をもってくれているのか気になりますね。一度も聞いたことなかったので。僕としてもとても気になります。ね、ましろ?」


好青年を装ってみた。下僕と呼ばれる俺、今更好青年に扮してももう遅い~的な?

俺が横にちょこんと座っている橘にそっと呼び捨てで囁いてみた。するとどうだろうか、


見る見るうちに耳が真っ赤に。その赤みは頬へと伝染する。もはや顔全体が真っ赤になっており茹でタコのようになっていた。


え、なんで?


しかし、そこは橘。謎の照れ?ている状態でも大女優橘抹白のマスクを脱がすことはできかった。

なんと手強い相手なんだ…


「そうですね…、料理上手ってところと、後は…大事なところで必ず助けてくれるところ…ですかね」


あれれ?料理上手ってとこしか聞こえなかったんだが???

俺の耳はいつからな〇う系主人公みたいに都合のいい耳になっちまったんだ!?


「それはそれは…料理が上手とは。いつか私にもふるまってほしいですなぁ?」


一瞬使用人みたいな口調に戻っていたが、やはりそこは極道さん。さいごはドスを利かせてきた。


いつかこの料理ふるまってくれってところが伏線になったりするのだろうか?

極道さんに料理作るのはこわいなぁ、と思いながらも少し和んだ空気に少しだけ心地よさを感じながら学校に向かうのだった。





######

《次回予告》

作者すら取り扱うのが悩まれる問題児(美少女)が登場します。

その問題児と天音くんの関係性とは…


そんなやべぇやつも出てきますが次回は主人公の無自覚イケメン振りと橘さん可愛い成分が補充できる回になっております!



初めて次回予告というものを書いて見ましたがどうですかね?

ワクワク感が逆に無くなるようでしたら今回限りです。

コメントなどで教えてくれるとありがたいです!

それではまた明日の定期更新の20時に!

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