夏祭り
夏祭りの夜は提灯の明かりが
無数に空を描き続けていた
絵の具と融合した空の青さが
真っ黒に染まっていく
揺らいでいく傷ついた目の輝きは
時計の針と共に消失していく
人々の流れが連なって
忘れかけた思い出が蘇る
あなたと出会った時に
感じた空気や情景は
今でもこの場所に残り続けている
記憶と人間の精神が
長い夜を照らしていく
地球は重力で
月と一定の距離を
忘れかけた雨の日が
降り続くのは
昨日の夕暮れ時だった
ただ広がっていく
いつか夢見た祭りの日が
遠くからあなたの声が聞こえる
微笑んでいたから
いつまでもそこに響き続ける
長い沈黙が静かに
呼び覚ます音を聞いた
音楽は鳴りやまない
遠くに海が広がっていく
波の音が聞こえる
解放の曲は
やけに騒がしい
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