自分や大切な人の食生活を大事にしたいと思える素敵な作品。
- ★★★ Excellent!!!
『俺の母はメシマズだった。』
そんな冒頭から始まる物語。母親が料理が苦手だったことをきっかけに、一人暮らしをして自分で美味しいものを作るようになった主人公。料理が得意なことをアピールして意中の女性と仲良く……と思いきや……。
たびたび出てくる「かわいそう」という言葉。これに引っかかりましたが、ちゃんと触れています。難民の問題だけではなく、日常でもふと使ったり使われたりしてしまう言葉。「幸せ」や「不幸」も。そのエピソードに、私も「そうだよなぁ」と考えさせられました。
一ノ瀬君と田村さんが自炊や節約レシピについて会話しているのが微笑ましかったです。そういう会話が気楽にできる人こそ、ずっと一緒にいたい人なんだよなぁ、と。